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Noble Audio、“音質に振り切った”完全ワイヤレス「FoKus PRO」詳細

FoKus PRO

エミライは、Noble Audioの新たな完全ワイヤレスイヤフォン「FoKus PRO」の詳細を発表した。「カスタムIEMを無線化する」という発想から生み出された“音質ファースト”設計のTWS。日本で販売するFoKus PROは、Bluetoothの電波出力を強めた日本向け特別仕様の『限定生産品』になるという。発売日と価格は「後日ご案内する」としている。

「“音質”に振り切ったワイヤレスイヤホンがあってもいいのではないか」というテーマで開発されたモデルで、創立者のジョン・モールトン氏が“遊び”で始めた「カスタムIEMを無線化する」というコンセプトを発展。従来のワイヤレスイヤホンの延長線上での発想では到底たどり着くことができない”音質ファースト”設計を徹底したという。

FoKus PRO

ドライバーは、Knowles製BA(バランスドアーマチュア)ドライバー×2基を中高域用に採用。低域の再現性を高めるために、低域用にはFALCON PROを上回るサイズとなる8.2mm径マグネシウム・アルミニウム合金製ドライバーを搭載した。

これにより、「中高域から低域へ、または低域から中高域へ、ワイヤレスイヤホンの常識を覆す滑らかなリレーション。優れた有線イヤホンとデジタルオーディオプレーヤーとの組み合わせにも遜色のない、どの帯域もクリアに鳴らし切るFoKus PROの高い解像度。音にこだわる人ほど、この音の驚きを体感できるはず」だという。チューニングは、“Wizard”ことジョン・モールトン氏が担当している。

FoKus PRO

アクティブノイズキャンセリング機能は搭載していないが、その代わりとして、ユニットをドライブするアンプを音楽再生だけのために100%活用。防水設計も採用せず、音響設計を優先している。

イヤフォン形状には、カスタムIEMの開発で蓄積した耳型のデータを元に設計。耳の中にしっかり収まり落ちにくく、自然と周囲のノイズも抑えられる。

FALCONシリーズとは異なる、サイズや形の異なる独自のイヤーピースが付属。耳の穴の形を問わず、よりフィットしたイヤーピースを使用できるとする。

FoKus PRO

BluetoothのコーデックはSBC/AAC/aptXに加え、最高で48kHz/24bitのハイレゾ伝送が可能なaptX Adaptiveにも対応。遅延を抑えているのも特徴。

【お詫びと訂正】記事初出時、aptX Adaptiveの伝送レートを「96kHz/24bit」と記載しておりましたが、正しくは「48kHz/24bit」の誤りです。お詫びして訂正します。(12月14日17時)

FoKus PRO専用アプリも用意し、ユーザーの聴力を測定。一人ひとりに最適なリスニング体験をもたらすというパーソナルモードも搭載した。音楽の再生・停止などのタップ操作のカスタマイズもできる。

FoKus PRO専用アプリ

FALCONシリーズと同様に、Qualcommの最新世代チップである「QCC3040」を採用。左右のイヤフォンへそれぞれデータを伝送する「TrueWireless Mirroring」に対応。左右イヤフォンのロールスワッピング機能にも対応し、バッテリーの片減りを防止する。

なお、日本仕様のFoKus PROは、日本の複雑な電波状況を考慮してBluetoothの電波出力を強化すべく、新たなアンテナを搭載した特別仕様となる。高い接続安定性を実現し、電波干渉の多い場所での利用でも切れにくいとする。

イヤフォン本体のバッテリー持続時間は7.5時間。充電ケースで3~4回の充電が可能で、充電所要時間は1.5時間。

FoKus PRO