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Noble Audio完全ワイヤレスが進化「FALCON2」。aptX Adaptive対応
2020年10月23日 10:00
エミライは、Noble Audioの完全ワイヤレスイヤフォン「FALCON」の後継機種「FALCON2」を、10月30日に発売する。「あらゆる角度でFALCONを上回る、完全ワイヤレスイヤフォンの理想を体現する」という製品で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は13,900円前後。カラーはブラックとホワイト。なお、本日別記事で試聴ミニレビューも掲載している。
心臓部であるSoCに、Qualcommの最新世代チップ「QCC3040」を採用。これにより、さらなる高性能と低消費電力を実現。左右のイヤフォンそれぞれにデータを伝送する「TrueWireless Mirroring」にも対応。左右で一つのBluetoothアドレスを共有するため、ペアリングをする時には接続元デバイスには1つの接続先として表示され、一度ペアリングするだけで使用できる。左右イヤホンのロールスワッピング機能にも対応し、バッテリーの片減りを防止する。
なお、TrueWireless MirroringはAndroidデバイスだけでなくiOSデバイスでも利用可能。
接続安定性を高めるために、第二世代の「High Precision Connect Technology」を投入。QCC3040の特性を活かし、さらなる接続品質の向上を目指した。
Bluetoothの接続品質が安定するか否かは、SoCやアンテナの部品の選定だけではなく、イヤフォン装着時のアンテナの位置・角度を、イヤフォン使用時の通信状況にあわせて最適化することも重要。FALCON2のアンテナ基板は、イヤフォンを装着した際に信号強度が最も減衰しにくい配置とした。
Bluetoothのコーデックは、SBC、AACに加え、最新のaptX Adaptiveもサポート。高音質と低遅延をハイレベルに両立させ、高い接続安定性を実現。通信環境に合わせて、279kbpsから420kbpsの間でビットレートが自動的に調整され、接続安定性を確保。新たな圧縮アルゴリズムによる可変ビットレート方式を採用することで、最高品質時はaptX HD同等の24bit/48kHzの伝送が可能という。
また、オーディオデータのヘッダー内からフォーマットの種類やダイナミックレンジなどの情報を読み取り、コーデック側でどのようなパフォーマンスを行なうかを判断。例えば、ゲーム利用時にはレイテンシーの確保が優先され、音楽プレーヤー利用時は音質が優先される。FALCON2の開発にあたっては、Qualcommと連携。QCC3040のファームウェア開発にあたり、カスタム実装によりaptX Adaptiveに対応した。
ユニットは、初代FALCONで高い評価を獲得した「Dual-layered Carbon Driver」、通称DLCドライバーを採用。ドライバーのPET樹脂の上にカーボンファイバー層を重ねた、特殊な二層構造を採用。
前述のQCC3040とのコンビネーションにより、「DLCドライバーの性能がさらに発揮。高域の再生周波数帯域が拡張され、低域は20Hzから、高域は24kHzまで再生することが可能」という。
DLCドライバーは、カーボンファイバー層とPET樹脂層の二層構造によって、剛性、軽量性、内部損失を適切にコントロール。分割振動や機械的な変形を抑制し、従来のグラフェン塗装を施したPET樹脂のドライバーユニットと比べ、歪みを約二分の一に低減。伸びやかな高域表現を可能にしたとする。
DLCドライバーはそれ自体に高い防水性能があり、水中に沈めても不具合が出ない防水規格であるIPX7にも対応する。
音質面ではさらに、“Wizard”ジョン・モールトン氏による新チューニングを適用。「最新のSoCと優れたコア・コンポーネントにふさわしい、新たなチューニングが施されている」という。
初代FALCONと同様、アコースティック・ダンパーにより空気の流れを調整するという物理的な音響特性の調整に加え、DSPによる音響特性の再調整を掛けあわせ、理想的な特性を追求。 特に音響特性の再調整においては、初代FALCON発売後に得られた世界中のユーザーからのフィードバックを踏まえ、入念な調整が施されたとのこと。
イヤーピースは、快適な装着感で落ちにくいというePro audio製のTWS用「Horn-Shaped Tips」を採用。独自のホーン形状構造を採用しており、音質に優れるほか、シリコンとグラフェンの混合素材を使用することで、付け心地のよさだけでなく、耳への優れたフィット性能も実現している。
新たに、外音取り込み機能も搭載。音楽再生中でも、音楽停止中でも利用でき、イヤフォン本体のボタン操作で簡単にオン/オフの切り替えが可能。
イヤフォン本体は、1時間でフル充電が完了する高速充電に対応。フル充電時には10時間の連続再生が可能。15分の充電で2時間再生できる。USB-C端子を搭載する小型の充電ケースも、1.5時間でフル充電が完了する高速充電対応。フル充電時にはイヤフォン本体を約4回充電でき、累計50時間の連続再生が可能。充電ケースは電池の容量を20%増量しつつ、コンパクトと軽量さを追求している。
ユーザーからのフィードバックを踏まえ、イヤフォンはより取り出しやすくなった。
充電ケースは無線充電にも対応し、無線充電パッドを使うことで、充電ケーブルを接続する煩わしさから開放されるという。
なお、楽天の「エミライダイレクト」で予約購入したユーザーには、数量限定で無線充電パットの「NEST」をプレゼントする。キャンペーン期間は10月23日10時～10月29日23時59分まで。詳細は楽天の「エミライダイレクト」を参照のこと。
iOS/Android向けに、専用のコントローラーアプリ「Noble Sound Suite」を用意。イヤフォン本体にあるボタンの機能割り当てを自由に設定変更できるほか、イコライザー機能、OTAファームウェアアップデート機能が利用可能。
新機能として、Master Gain Settingも追加。FALCONの音量をiOSデバイスやAndroidデバイス用とは独立して調整できるようにするもので、深夜に小音量で音楽を聞きたいといった場合に、この機能を使うと、よりユーザーの使用条件に適した音量調整が可能になるという。なお、Master Gain Setting機能は初代FALCONでは使用できない。
重量はイヤフォンの片側が5.5g、ケースは51g。
紛失安心補償サービスをリニューアル
紛失安心補償サービスもリニューアル。イヤフォン本体(LまたはR)どちらか1つを紛失した場合は、新品のイヤフォンと有償で交換。充電ケースを紛失した場合は、有償でケース単体を購入できるようにする。