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LG、輝度が最大30%向上した次世代ディスプレイ技術「OLED.EX」
2022年1月4日 18:45
韓国のLG Displayは、次世代OLEDディスプレイ技術として「OLED.EX」を発表した。従来の有機ELディスプレイと比較して輝度が最大30%向上し、画質の向上も果たしている。
重水素化合物と機械学習技術による「パーソナライズドアルゴリズム」を組み合わせることで、有機発光ダイオードの安定性と効率を高め、ディスプレイ全体の性能を向上させる「EXテクノロジー」を採用した。OLED.EX技術を採用したディスプレイは、韓国国内と中国の生産拠点で2022年第2四半期から製造を開始する計画。
アルゴリズムでは、個人の視聴パターンを学習し、8K OLEDディスプレイをベースに最大3,300万個の有機EL発光素子の使用量を予測、エネルギー入力を精密に制御し、「再生する映像コンテンツのディテールや色彩をより正確に表現する」という。
このEXテクノロジーにより、OLED.EXでは「川面に映る太陽の光や、木の葉の葉脈のひとつひとつまで、歪みなくリアルな色彩で表現し、画質と輝度のレベルが向上する」としている。
ベゼル厚も従来比で30%削ることも可能に。65型OLEDディスプレイの場合、ベゼル厚を従来の6mmから4mmにすることもできるため、「よりスマートでプレミアムなデザインを実現しながら、さらに没入感ある視聴体験」を提供する。
OLED.EXの名称は「Evolution」と「eXperience」の頭文字を取ったもので、同社の目標であるOLEDテクノロジーの進化によって、カスタマーに新しい経験を提供するという同社の目標を象徴するものとなっている。