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世界初、伸びる・曲がる・ねじれるマイクロLEDディスプレイ

高解像ストレッチャブルディスプレイ(12型)

LGディスプレイは8日、歪みや損傷を与えずにねじったり伸ばすことができる、世界初の高解像ストレッチャブルディスプレイ(12型)を発表した。

引き伸ばしやねじり、折り畳みなど様々な形に変えることができるフリーフォームなディスプレイとなっており、プロトタイプでは、20%の伸縮性(12型→14型)、100ppiの解像度、フルカラーRGBを実現。高い柔軟性と耐久性、信頼性を既存品に比べ高めることで、製品化の技術的課題も克服したという。

コンタクトレンズに使用される特殊シリコン素材を使い、高反発のフィルム状基板を開発。光源には、ピクセルピッチが40μm未満のマイクロLEDを使用することで、外部衝撃による画質変化を抑える耐久性と既存ディスプレイに匹敵する解像度を確保。また配線構造をS字スプリング式とすることで、10,000回を超える形状変化に耐えることができるとする。

薄く軽い特徴を生かし、皮膚や衣類、家具、自動車、航空機などの曲面に取り付けるなど、将来的にはウェアラブルやファッション、スマート機器、モビリティなどの分野への転用を見込む。

たとえば、災害現場にある消防士や救急隊員の特殊服にストレッチャブルディスプレイを接着し、情報をリアルタイムで提供したり、表面を加工することで視力が不自由な人向けのタッチディスプレイの活用も可能としている。

同社では、2024年までにストレッチャブルディスプレイ装備、素材技術の完成度をさらに高める計画という。