複数人で一度に聞けるBluetooth新機能「Auracast」

Bluetooth SIGは米国時間の8日、新たにリリース予定のBluetooth技術をベースとしたオーディオ配信機能の新ブランド「Auracast」を発表した。Audio Sharingと呼ばれていた機能で、対応するイヤフォンなどを使うと、1人で聴いていた音楽を複数人で一緒に楽しめるようになる。Bluetooth LE Audioの一環として、数カ月以内にリリースされる予定だという。

スマートフォン、ノートパソコン、テレビなどのオーディオ送信機から、スピーカーやイヤホン、補聴器など、近くにある無制限の数のBluetoothオーディオ受信機にオーディオを配信できる新機能。

例えば、空港やレストラン、待合室などに置かれたミュートされたテレビの音声を、その場にいる、AuracastのBluetoothイヤフォンや補聴器を持っている複数人で一度に聞くことができる。

公共交通機関の乗換駅、映画館、会議場、教会・礼拝所などでの場内アナウンスにも活用可能。「Auracastブロードキャストオーディオは次世代聴覚補助システム(ALS)技術となることが予想される」としており、既存のシステムに比べて低コストで展開できるのも特徴という。