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OTOTEN開幕、ヤマハ未発表スピーカー。“偏心検出”スタビライザーも
2022年6月11日 15:43
オーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2022」が開幕。6月11日、12日の2日間で、会場は東京国際フォーラム。入場料は無料だが、新型コロナ感染拡大防止の対策として事前登録が必要。各社が新製品を出展しているほか、ヤマハブースでは国内未発表のフロア型スピーカー「NS-2000A」を参考出品している。
ヤマハ
Hi-Fiスピーカーの新製品として開発が進められているもので、型番は「NS-2000A」。発売時期や価格は未定だが、仕様や外観に今後大きな変更は無い予定で、音のチューニングを進めている段階だという。
「NS-5000」や「NS-3000」の技術と設計思想を継承しつつ、“音楽とライフスタイルの共存を追求した”という新デザインを採用。ヤマハらしい高品位なピアノフィニッシュも特徴だ。
3ウェイ・4スピーカーのフロア型。ユニットは新開発で、上位機で採用している化学繊維「ZYLON」と、ピアノスプルースなどの複合素材を組み合わせた振動版「ハーモニアス ダイアフラム」を全ユニットに採用している。
ブースでは、フラグシップAVアンプ「RX-A8A」と組み合わせ、11.2chシステムによるホームシアターのデモを実施。「トーナルバランス(音色の正確な再現)、ダイナミクス(静と動の表現による躍動感)、サウンドイメージ(空間描写)をテーマに、音と臨場感の本質に徹底してこだわり、ホームエンターテイメントをさらなる高いレベルへ引き上げ、圧倒的な没入感を生み出す『TRUE SOUND』をご体感いただける」という。
偏心検出スタビライザー
G402ブースには、アーク・ジョイア、完実電気、デジタルストリーム(DS Audio)、ノア、フルテック、メルコシンクレッツ(DELA)、ユキムなどが出展。
光カートリッジでお馴染み、DS Audioのコーナーには、世界初となるレコードの偏心を検出、調整できる「ES-001 偏心検出スタビライザー」が出展されている。6月15日発売予定で、予価は600,000円。
レコードプレーヤーシステム全体のワウ・フラッター(回転ムラ)の要因であるレコードの偏心を検出・解消するという製品。レコードの上に、スタビライザーとして設置して使用する。
レコードプレーヤーを回転させた状態で、片手でスタビライザーの上部を抑えスタビライザーの回転を止めた状態にすると、スタビライザーが回転を検知し測定モードに移行。スタビライザーの外周部の表示が回転し始め、「画面タップで測定開始」ボタンが表示される。これを押すと、約2秒で測定が完了。
測定が完了したらレコードプレーヤーを停止させ、スタビライザーの画面を見ながら十字マーク(回転中心)を真ん中の絶対中心位置に向かってレコード盤を押して、十字マークを可能な限り絶対的中心位置に近づける。中心位置に十字マークが合ったら再度レコードプレーヤーを回転させて偏心が減少していることを確認し、レコードを再生する……という流れ。
ワウ・フラッターの値が高いことで起きる問題として「周波数が変化してしまう」ことや「カートリッジが左右に振られてしまう」ことを挙げ、これらを解消することで原音に忠実なレコード再生を可能にする。
は、光カートリッジのエントリーモデル「DS-E1」を1月28日に発売する。価格は10万円。同日に「DS-E1イコライザー」を10万円、ヘッドシェルの「HS-001 Solid Head Shell」を42,000円で発売する。
オーディオテクニカ
オーディオテクニカのブースでは、アナログ技術の粋を集めたというフラッグシップのラインナップ「Audio-Technica Excellenceシリーズ」をはじめ、MCカートリッジ「AT-OC9Xシリーズ」、空芯型の「AT-ART9XA」や鉄芯型の「AT-ART9XI」、最新のハイエンドモデル「AT-ART20」といったカートリッジが集結。VMカートリッジでは「VM700/500シリーズ」の比較試聴も可能。
さらに、6月9日に発表したばかりの、小型~中型スピーカー向けの新インシュレーター5モデルも出展。組み合わせを楽しめるスパイクインシュレーターとスパイクベースインシュレーターもラインナップしている。
fidata
アイ・オー・データ機器のオーディオ向けNAS「fidata」ブランドのブースでは、CDリッピング機能やCDトランスポート機能との組み合わせに最適というオーディオディスクドライブ「fidata AD10(HFAD10-UBX)」(495,000円)を出展。
CD本来の音質での再生を実現するというディスクドライブで、オーディオサーバーとの組み合わせだけでなく、オーディオ用途のPC/Macとの組み合わせでも、高品位なCD再生・CDリッピングができるという。
システム基板には徹底したノイズコントロールを実施。スイッチング電源から供給された電源をリニアレギュレータを組み合わせた電源回路で降圧することでスイッチングノイズを除去し、安定した電源供給を実現した。
基板上のグランドを複数に分割して、スイッチングノイズを抑制。共通グランドによるスイッチングノイズの回り込みも低減。新規設計の高剛性メタル筐体も採用している。ドライブはパイオニア製で、音楽用CDの読み取り精度を高めるPureRead4+や、RealTime PureReadが使用できる。