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KEF、HDMI搭載の無線トールボーイ「LS60 Wireless」。謎の告知も

LS60 Wireless

オーディオ・ビジュアル関連の展示会「OTOTEN2022」が、有楽町にある東京国際フォーラムにて開幕した。2019年以来のリアル開催となり、今年は6月11日・12日の2日間に渡って開催される。

国内外50社超のメーカーが出展。各ブースでは、新製品の展示やセミナー、試聴会が多数行なわれている。主催は日本オーディオ協会で、入場は無料(要事前登録)。セミナーの模様は、コルグのLive Extremeを使いハイレゾ・ライブ配信(無料)されている。

本記事では、6階フロアの注目製品を中心にレポートする。

KEF JAPAN

OTOTEN初出展となる英KEFブースでは、新しいフロア型スピーカー「LS60 Wireless」が披露されている。価格はペア88万円。

KEFのサウンドイノベーション60周年を記念し、Hi-Fiサウンドの未来を追求し作り上げたというワイヤレススピーカー。著名デザイナーのマイケル・ヤングとKEFプロダクトチームによるデザインも特徴で、Uni-Core、Uni-Q、MAT(Metamaterial Absorption Technology)搭載第12世代Uni-Qドライバーを搭載しながらも、幅13cmのスリムな外観に仕上げた。

心臓部には、フラッグシップスピーカー「BLADE」の技術を応用したシングル・アペアレント・ソース・テクノロジーを搭載。低域、中域、高域が1点から放射される点音源の音響的理想を具現化したもので、全帯域をより正確でクリアなサウンドにし、驚異的なコヒーレントを実現したという。

独自のDSP技術「Music Integrity Engine」も搭載しており、シングル・アペアレント・ソースとUni-Coreドライバーを連携。互いのパフォーマンスを向上させるよう精密にチューニングするとともに、低周波の位相補正機能によって、原音を聴いているかのようなピンポイントなタイミングを実現するとしている。

また、各スピーカーの高域(100W)、中域(100W)、低域(500W)に専用アンプを搭載。2chで計1,400Wのハイパワーを備え、パワフルなサウンドを目指した。

MAT搭載の第12世代Uni-Qドライバー(中央)と、135mm(×4基)のUni-Coreフォースキャンセリングドライバー
HDMIほか各種入力端子を備える

Wi-Fi、Apple AirPlay 2、Google Chromecast、Bluetoothなどに対応。KEF ConnectアプリでAmazon Music、Qobuz、Deezerをストリーミングしたり、インターネットラジオやポッドキャストを聴くこともできる。Spotify Connectは、アプリから直接ストリーミング可能。Roonにも対応する。また24bit/384kHzまでのPCMファイルのストリーミング再生に加え、DSDやMQAデコードもサポートする。'22年秋にはRoon Readyも対応予定。

有線接続も可能。eARC対応のHDMIほか、光・同軸デジタル入力、RCAアナログ入力を各1系統搭載。サブウーファー出力も備えており、最大2台まで追加することも可能になっている。

台座を含む外形寸法は130×321×1,042mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1セットで、62.4kg。

Blade One Meta
Reference 5 Meta

他にも、世界初のシングル・アペアレント・ソース・スピーカーに、 MAT搭載第12世代Uni-Qドライバーを採用した最上位「Blade One Meta」(440万円)、MAT搭載第12世代Uni-Qドライバー採用の「Reference 5 Meta」(261.8万円)、ブックシェルフ型ワイヤレススピーカー「LS50 Wireless II」(33万円)なども展示されている。

また入り口には、「COOMING SOON...」と書かれた謎の看板も。同社スタッフによれば「より求めやすいワイヤレスモデルを準備中。楽しみにしていて欲しい」とのことだった。

新しいワイヤレスモデルが近日リリース?

Technics(パナソニック)

Technicsブースでは、発売から今年で50年を迎える人気ターンテーブル「SL-1200」シリーズを一同に展示。初代「SL-1200」から、5月に発売した限定モデル「SL-1200M7L」(12万円)までを実際に見ることが出来る。ブースでは、DJの大塚広子氏とdisco SARA氏によるデモンストレーションも行なう。

5月に発売した限定モデル「SL-1200M7L」
歴代モデルを一斉展示
ユニークなモデルも展示されている。TechnicsのCDプレーヤー「SL-P1300」
SDカードスロット搭載のターンテーブル「SL-DZ1200」

Hi-Fiオーディオでは、Technicsのプリメインアンプ「SU-R1000」(91.3万円・受注生産)やスピーカーシステム「SB-G90M2」(29.8万円・1本)を開発者やオーディオ評論家らが解説する試聴セミナーほか、シンガーの井筒香奈江氏らがゲストで登場しアナログレコードの制作現場を紹介するトーク&試聴セミナーも開催されている。

ソニーほか

ソニーでは、“ハイレゾの追求”と“360立体音響の追求”という2つのテーマで最新製品を展示。

“ハイレゾ”のブースでは、最新ウォークマン「NW-WM1ZM2」(40万円前後)と「NW-WM1AM2」(16万円前後)を設置。ニアフィールドパワードモニター「SA-Z1」(85.8万円)も披露されていて、Z1の音を試聴した来場者らからは驚きの声が上がっていた。

ニアフィールドパワードモニター「SA-Z1」

“360立体音響”のブースでは、ブラビア(XRプロセッサ搭載モデル)と組み合わせることでDolby Atmosが楽しめるワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」(3.3万円前後)や、先日発売したばかりのノイキャンヘッドフォン「WH-1000XM5」が試聴可能。

また83型の4K有機ELブラビア「XRJ-83A90J」とワイヤレススピーカーシステム「HT-A9」を組み合わせた体験会も行なっていた。

ネックバンドスピーカー「SRS-NS7」
4K有機ELブラビア「XRJ-83A90J」とワイヤレススピーカーシステム「HT-A9」
花田スピーカー研究所が展示していた「VCDスピーカーシステム 8.6号機」
ブライトーンのブースでは、LUMINのHDMI対応プリアンプ機能付きストリーマーDAC「P1」やパワーアンプ「AMP」、WestminsterLabのパワーアンプ「Rei」などを組み合わせた試聴会を実施
FalconLabは、全指向性スピーカー「Model 707」など、各種スピーカーシステムを多数展示
クボテックのブランド「HANIWA Audio」のブースでは、フルレンジスピーカー「HSP01」を使ったREAL 3D AUDIO SYSTEMが体感できる
光城精密、サエク、ゾノトーン、由紀精密の合同出展ブース。電源コードの変更による音の聴き比べなど、様々なデモを開催