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SHANLING、ES9038PROや強力アンプ搭載DAP「M7(チタニウム)」

M7(チタニウム)

MUSINは、SHANLINGの新製品としてポータブルオーディオプレーヤー「M7(チタニウム)」を6月24日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は税抜160,000円前後。

筐体デザインに、2012年にSHANLINGが発売した「25th Anniversary 600シリーズ」からインスピレーションを受けた新しいデザインを採用。剛性の高い航空機グレードのアルミニウムをCNC切削加工したシャーシに、仕上げとしてチタニウムカラーの着色処理が施されている。このシャーシにガラス製のフロントパネルとリアパネル、トップパネルを配置した。

ディスプレイには5型のシャープ製液晶。1,920×1,080ドットの解像度で、「高精細表示や鮮やかな発色、視野角の広さといった優れた特徴があり、M7の“画面が浮き出して見える”独特のデザインと相まって、より先進的なユーザー体験を実現する」という。

DACチップはESSのフラッグシップDACチップ「ES9038PRO」をベースに最適化。Hi-Fi CDプレーヤー「CD3.2 Ver.21」でこのチップを採用した経験を活かし、ポータブル製品でもこのDACチップの持つポテンシャルを活かせる回路設計を採用したという。

オペアンプ+バッファを用いた音響回路設計に基づき、4chフルバランスアンプ回路を採用。ノイズを極限まで抑制し、優れた音質を実現したという。

I/V変換段で使用するオペアンプはADI製の「ADA4896-2」。この回路に採用される様々な抵抗器やコンデンサと慎重にマッチングを行ない、パフォーマンスを高めたとする。

さらに、低ノイズ性・低歪性に優れる2回路入りのJ-FETオペアンプ「MUSES8920」をアンプ回路に採用。高精度薄膜抵抗器や、パナソニック製のポリマータンタルコンデンサなども採用している。

イヤフォン出力は、3.5mmのアンバランスと、4.4mmのバランスを用意。シングルエンド出力時には最大400mW、バランス出力時には最大900mWの強力な出力レベルを実現(いずれも32Ω負荷時)している。

KDS製の低位相雑音水晶発振器×2基と、Shanling独自のアルゴリズムが組み込まれた「第三世代FPGAテクノロジー」によって、PCM/DSDのデコード精度を向上させた。SHANLINGハイエンド据置オーディオ製品でも採用している高品質なオーディオグレードコンデンサ「SILMIC II」も、4つ使用している。

OSはAndroid 10。Shanling独自の「AGLO(Android Global Loss-less Output)テクノロジー」が組み込まれており、Android OSのサンプルレート変換による音質の低下を受けず、「どのようなアプリで音楽を再生しても最高の品質で楽しむことが可能」という。

CPUはSnapdragon 665を採用。6GBのメモリと、128GBのストレージメモリを搭載。microSDカードスロットも備えている。

7,000mAhの大容量バッテリーを採用し、3.5mm出力の場合は10時間、4.4mmバランス出力では8.5時間の再生が可能。

Bluetooth送受信にも対応し、SBC、LDACに対応。送信のみの場合はaptX/aptX HDもサポートする。外形寸法は128×78×20mm(縦×横×厚さ)。重量は312g。