ニュース

JDI、“ガラスのように透明”な20型液晶「Rælclear」

「Rælclear」20.8型モデル

ジャパンディスプレイは、透明な液晶ディスプレイ「Rælclear」(レルクリア)の20.8型モデルを開発。2023年秋の量産を予定している。既発売の12.3型と比べ、大型化する事で、「窓口業務や診察などの医療用途、交通機関やサイネージ等への応用が期待される」という。

独自技術により、「ガラスのような透明度」という世界最高の透過率を備え、双方から鮮明に視認でき、「唯一無二の双方向コミュニケーションを可能にする」という。12.3型は昨年9月にMakuakeにて支援を募り、目標を大きく過達し、現在も販売を継続。20.8型の新モデルは、画面に表示する情報量を増やしたいという市場ニーズに対応したものだという。

「Rælclear」活用イメージ

大型化しただけでなく、独自のバックプレーン技術によって従来比2倍の周波数を実現。ちらつきを低減することに成功した。

さらに高輝度LEDの採用により、従来比2倍の輝度で大幅な視認性の向上を達成している。12.3型では音声を文字テキスト化して対面コミュニケーションを円滑にする用途を主眼にしていたが、大画面化することで顔全体の表情が確認しやすくなることに加え、映像などより多くの情報を表示することが可能に。窓口業務や診察などの医療用途、交通機関やサイネージ等への応用を想定している。

解像度は1,280×720ドット。表示色は4,096色。表示周波数は120Hz。透過率は90%。白輝度は300cd/m2