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キヤノン初の業務用27型4K「DP-V2730」。最大・全白輝度1,000nit
2022年9月8日 18:00
キヤノンは、業務用4Kディスプレイの新製品として、コントラスト比100万:1を実現した27型「DP-V2730」を2023年2月下旬より発売する。価格はオープンプライス。
今年2月に発売した18型4Kディスプレイ「DP-V1830」と同じ、HDR規格基準を満たした同社業務用ディスプレイの高画質シリーズ。同社DP-Vシリーズにおいて、27型サイズは初。
現行の31型「DP-V3120」('19年11月発売)や24型「DP-V2421」('18年4月発売)などから、コア技術である高画質ディスプレイ用エンジン、高精度アルゴリズムおよびパネル・バックライトシステムを刷新することで、基本画質性能を大幅に向上。黒表現、広色域、広視野角を両立させている。
高画質エンジンと、より緻密化された直下型LEDバックライトおよび制御技術を搭載することで、最大・全白輝度1,000cd/m2、全黒輝度値0.001cd/m2を実現。コントラスト比は100万:1で、明部・暗部の混在する映像でも高コントラストな映像表示を可能とした。
最大・全白輝度1,000cd/m2は、ITU-R BT.2020、EBU TECH3320、Dolby Visionで定められている輝度性能のため、HDR映像制作において撮影から編集まで一貫した映像確認が行なえる仕様になっているという。
また、ITU-R BT.2020の色域を忠実に再現した映像表示も実現。視野角による輝度や色の変化を抑える独自の光学設計を採用しており、複数の人が同時にモニタリングを行なうことが可能。正確かつ効率的な映像確認をサポートした。
採用パネルは、a-Si TFT アクティブマトリクス液晶で、解像度は4K/3,840×2,160ドット。表面処理はアンチグレア。上下左右の視野角は89度。
DP-V2730は、27型というサイズもポイントになっており、従来の24型と比べ画面サイズが約1.3倍広くなったことで視認性が一層向上。加えて、本体サイズ差を幅約41mmに抑えたスリム設計とすることで、スペースの限られた放送現場の中継車や副調整室での4K映像確認に最適なサイズとした。
さらに、映像制作現場においてもカラーグレーディングなどの映像編集用として使用されている30~32型ディスプレイよりも小型サイズであることから、オフィスや自宅などのスペースの限られた制作環境下での設置にも使用でき、多様化する編集スタイルに対応するという。
定評ある、HDR映像の輝度や色を数値で可視化できるHDRモニタリングアシスト機能も引き続き搭載。入力映像と各種信号情報をディスプレイ1台で同時に確認できるため、視覚的かつ効率的な映像確認・編集が行なえる。またSDI/HDMI端子からの入力映像のマルチ画面表示、スイッチアウト機能(要有償アップグレード)などにより、機材数を抑えたコンパクトな撮影体制での映像制作をサポートするとしている。
HDMI入力×1に加え、12G-SDI入出力を4系統搭載。4K60pの映像信号は最大4系統入力でき、1台のディスプレイで信号を切り替えながら複数の映像確認も可能。また8K60pは1系統入力でき、8Kを縮小した4K映像が画面で確認できる。
消費電力は、AC最大負荷時で約525W。ハンドルとスタンドを含む外形寸法は、約635×214×447mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約16kg。