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デノン未発表の最上位AVアンプ「AVC-A1H」。マランツ「CINEMA」シリーズも注目
2022年10月28日 16:23
国内外のオーディオブランドが一堂に会する展示会「2022東京インターナショナルオーディオショウ」が、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。会期は10月28日~30日の3日間。入場無料だが、新型コロナウイルス感染症対策のため事前予約制となっている。ここではデノンやマランツブースを中心にレポートする。
デノン
ブース内で最も注目を集めているのは、来春発売予定で、国内未発表であるデノンの新フラッグシップAVアンプ「AVC-A1H」だ。「A1を継ぐモデル」と位置付けられており、15.4chアンプとなっている。
最大出力260Wの15chモノリス・コンストラクション・パワーアンプ(6Ω)を搭載。D.D.S.C.-HD32 & AL32 Processing Multi Channelも搭載。17.4chプリアウトも備えている。HDMIは7入力3出力で、8K/60Hz、4K/120Hzをサポート。HEOSのネットワーク機能も備え、音楽ストリーミングサービスもAVアンプだけで楽しめる。UI周りも高解像度で洗練されたデザインになるという。
ブースではハイグレードなパーツが満載されたアンプ内部を見ることができるほか、時間によってはサウンドデモも体験できる。
これ以外にも、2chの「DCD-A110」、「PMA-A110」、「PMA-1700NE」、「DCD-900NE」、「PMA-900NE」も紹介。
さらに、ディーアンドエムホールディングスが扱っているPolk Audioのラインナップも登場。プレミアムスピーカー「Reserve」シリーズの最上位モデル「R700」のサウンドデモも行なわれている。
Pro-Jectの新製品も参考出品。レコードプレーヤーのX8、X2B、X1、DEBUT PRO、A-1と、フォノアンプ「PHONOBOX/DS」が登場。A-1はフルオートタイプ、X1B、X2B、X8はいずれもバランス出力対応。DEBUT PROはベルトドライブでカーボン/アルミトーンアームを採用している。
マランツ
マランツのブースでは、同社AVアンプのラインナップを再構築し、まったく新しいデザインとコンセプトで開発されたホームシアター用アンプ「CINEMAシリーズ」が注目を集めている。
その第一弾モデルとして先日発表された、薄型の7.2chアンプ「CINEMA 70s」(12月下旬発売/154,000円)、「CINEMA 50」(12月上旬発売/286,000円)は、どちらもピュアオーディオとして2020年に発売した「MODEL 30/SACD 30n」や、2022年の「MODEL 40n」と同様に、新世代マランツを象徴する筐体デザインを採用。シンメトリーやポートホールなど、マランツの伝統的なデザイン要素を継承しつつ、現代的に再構築。様々なスタイルのインテリアに調和しやすいデザインになっている。
また、このタイミングでフロントパネルだけでなく、トップカバーやシャーシを構成する鋼板の形状、各部を固定するネジの太さや本数に至るまで刷新。ビルドクオリティが大きく進化したのも特徴。
会場ではこの2機種に加え、今後発表が予定されている、15.4ch AVプリアンプ「AV 10」、16chパワーアンプ「AMP 10」も参考展示。外観だけでなく、内部も見ることができる。
さらに、Bowers & Wilkinsでは、9月下旬に発売されたばかりの「700」シリーズからフロアスタンディング・スピーカーとスタンドマウント・スピーカー全モデルを展示。「702 S3」、「703 S3」、「704 S3」、「705 S3」のサウンドデモが実施されている。フラッグシップの「801 D4」を聴く時間もあるので、こちらも注目だ。
また、Bowers & Wilkinsの新フラッグシップ・ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォン「Px8」も登場。10月下旬発売で、店頭予想価格は117,700円前後。既発売「Px7 S2」と並行して開発が進められていた上位機種で、スピーカー「700シリーズ」のカーボンドーム・ツイーターにインスパイアされた、専用設計の40mmカーボンコーン・ドライブユニットを採用している。
このPx8には、ジェームズ・ボンド映画シリーズの60周年を記念する限定モデルバージョン「Px8 007 Edition」も用意されており、会場ではそのデザインも確認できる。日本での発売時期、価格、台数などは決定次第アナウンスされる予定だ。