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B&W最上位ヘッドフォン「Px8」。スピーカーからインスパイアされたユニット

「Px8」ブラック・レザー

Bowers & Wilkinsは、新フラッグシップ・ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォン「Px8」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は117,700円前後。また、ジェームズ・ボンド映画シリーズの60周年を記念する限定モデルとして「Px8 007 Edition」も開発。日本での発売時期、価格、台数などは決定次第アナウンスするという。

「Px8」タン・レザー

既発売「Px7 S2」と並行して開発が進められていた上位機種。「ワイヤレス・ヘッドフォンという製品カテゴリーにおけるサウンドクオリティ、コンストラクション、デザインの新たな基準を打ち立てる」という。

Px7 S2と同じ、アクティブ・ノイズキャンセリング・ワイヤレス・プラットフォームを搭載。Px8では、専用設計の40mmカーボンコーン・ドライブユニットを採用する事で、優れた性能をさらに飛躍させ、「圧倒的な高解像度と広大かつ精緻な空間表現力を実現した」という。

このユニットは、B&Wのスピーカー「700シリーズ」のカーボンドーム・ツイーターにインスパイアされたもので、「超高速レスポンスと周波数レンジ全体にわたって極めて低い歪みを両立させた比類のない振動板。そのパフォーマンスは、Px7 S2が達成した高い水準をさらに上回る解像度、ディテール、リニアリティを実現し、かつてないほどにアーティストの意図する真の音『True Sound』に迫る、より魅力的で自然な音楽体験を提供する」とのこと。

イヤーカップ内に最適な角度で配置され、ドライバーの振動板のあらゆる点からユーザーの耳の穴までの距離を均一にしており、没入感を高めている。

仕上げはブラック・レザーとタン・レザーの2種類。アルミニウム・ダイキャストのアーム構造、ダイヤモンドカットによるブライトエッジが施された楕円形のロゴプレートを配置。イヤーパッドにはメモリーフォームを採用。ヘッドバンドも含め、肌触りが柔らかく質感の高いナッパ・レザーを使っている。

Bluetooth送信では、aptX Adaptiveをサポート。48kHz/24bitまで対応し、ワイヤレスでも最適なオーディオ品質をユーザーに提供するという。

Px8はUSB-DAC機能も備え、パソコンとUSBで接続し、48kHz/24bitまでのサウンドを伝送可能。バッテリーを充電しながら高音質な再生が行なえる。さらに、3.5mmステレオミニジャックでの接続も可能。USB-Cと3.5mmステレオミニプラグ、それぞれのケーブルが付属する。

アクティブノイズキャンセリング機能も搭載。「音楽性をいささかも損なうことなく不要なノイズのみを取り除く」という。6つの高性能マイクが連携して動作することで、ノイズキャンセリング効果を高めた。

ハウジング内の2つのマイクは各ドライブユニットの出力を捉え、イヤーカップ外側の2つは外部の環境ノイズを集音。そして2つの通話用マイクとDSP処理で話し声以外のノイズを効果的に抑制。ユーザーの発する声だけを、相手に明瞭に伝えるという。マイクの位置や角度を最適化し、風切り音も低減した。

Px8の発売に合わせて「Bowers & Wilkins Music」アプリも大幅アップデート。設定や操作、イコライザーの調整に加え、新たにアプリからワイヤレス・ヘッドフォンに音楽を直接ストリーミングできるようになる。対応サービスはDeezer。日本未提供だがQubuz、TIDALにも対応する。

1回の充電で30時間の再生が可能。15分の充電で最大7時間の再生ができる急速充電にも対応する。