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シャープAQUOS、再び世界へ。「AQUOS XLED」を’23年春よりグローバル展開

シャープは、8日まで開催中のテクノロジー見本市「CES 2023」(米ラスベガス)に出展。ミニLEDバックライトを搭載した次世代液晶テレビ「AQUOS XLED」シリーズをグローバル展開する、と発表した。米国を皮切りに、カナダやメキシコ、中国、台湾、ASEANおよび中近東諸国においても今春以降、順次発売する計画。米国市場においては、2015年にテレビ事業を一時撤退していたが、約8年ぶりに本格再参入する。

発売するのは、2021年12月より国内展開するミニLEDバックライト搭載液晶テレビ「AQUOS XLED」シリーズの最新モデル。国内販売の「EP1」シリーズをベースに、海外向けに開発した。サイズは75型、70型、65型。

75型AQUOS XLED
65型AQUOS XLED

高密度に敷き詰めたミニLEDバックライトを2,000以上のエリアに分割して明暗を制御する「Xtreme mini LED」技術に加え、量子ドットを活用した光波長変換によりバックライトの光から純度の高い3原色を生成する「Deep Chroma QD」技術を搭載しているのが特徴。輝度やコントラスト、色彩表現において優れた表示性能を発揮するという。

「Xtreme mini LED」技術

サウンドシステムとしては、画面の上下部に高性能スピーカーシステムを搭載することで、没入感溢れる音場を再現。あたかもその場にいるかのような臨場感を提供する。また、OSにはGoogle TVを搭載。様々なサービスやアプリも楽しめる。

AQUOS XLEDシリーズのほかに、米国市場で高いシェアを持つスマートテレビ向けOS「Roku」を搭載した有機ELテレビ(65/55型)、液晶テレビ(75/65/55/50型)も同時期に発売する予定。

AQUOS XLEDシリーズにはGoogle TV OSを搭載
Roku搭載スマートテレビもラインナップする

CESのブースでは、ミニLED搭載ディスプレイしては世界最大クラスを謳う、120型4Kモデル「AQUOS XLED」も参考出品。大画面と高コントラストを組み合わせたモデルとなっており、商業施設などのデジタルサイネージやパブリックビューイング用のディスプレイでの活用を想定。ホームシアター用途でも楽しめる、という。

120型4Kモデル「AQUOS XLED」

シャープは、2001年に北米市場で液晶テレビに参入。液晶テレビ市場を創出するも、市場低迷と収益悪化を理由に、2015年にハイセンス子会社の米国液晶テレビ事業へ「SHARP」「AQUOS」「Quattron」ブランドを供与。その後、2019年にハイセンスと新たな協力関係を構築することで合意し、「2019年後半以降、米国市場におけるテレビ事業に再参入する」と発表していた。2022年秋には、米国の一部ECサイトで65型4Kアクオスを台数限定で発売。今回の新製品で本格再参入を果たす。