ニュース

アドビ、文章で動画編集できる「Project Blink」ベータ版公開

アドビは、AIが生成した書き起こし文を編集することで動画を編集できるWeb動画編集機能「Project Blink」のベータ版(英語のみ)を公開。Adobe IDでログインし、ベータ版申し込みを行なうことで利用できるようになる。

動画素材をアップロードすることで、AIが動画内の物体、人物、音、言葉を認識。人の台詞やその場面に何が映っているかをテキスト化し、そのテキストを編集することで、対応した動画のシーンを編集できる。

例えば、ぎこちない言い回しになってしまったシーンや「うーん」「あー」と話している間に入ってしまう言いよどみのような部分もテキスト化されるため、その部分の文章を削除するだけで、はっきりと伝えている部分だけを残して動画を短くできる。

また、映っている人物はアイコンになって整理され、そのアイコンをクリックするだけでその人が映っているシーンだけをピックアップできる。人物だけでなく、置物や猫などの動物、誰かが笑っているシーンといったものも認識しており、検索欄から、それらを言葉で検索して該当のシーンを見つけられる。

従来、動画制作では、使えるコンテンツを選ぶために映像素材をすべて再生して内容を確認する作業が必要になるが、Project Blinkでは、文章での検索が行なえるため、「通常なら数時間から数日間かかる作業をわずか数分に短縮できる」としている。

現在、ベータ版の申し込みは毎週受け入れ人数に制限を付けて実施中。徐々に規模を拡大し、最終的には誰でもProject Blinkを使えるようになるという。

Adobe MAX Sneak 2022での「Project Blink」紹介映像