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アドビ、ワークフローを簡素化した「Frame.io V4」ベータ版提供開始

アドビは、クラウドベースの映像・静止画向け共同作業ツール「Frame.io V4」(Beta版)を発表した。Frame.io無料版、Pro版のどちらのユーザーもベータ版の新機能を利用できる。チーム版およびエンタープライズ版のユーザー向けの提供開始は今年中を予定している。

今回のFrame.ioのアップデートでは、フィードバックを一元化し、修正作業の回数を減らし、メディアアセットの共有を迅速化することで、パーソナライズされたコンテンツを共有するクリエイティブチームの複雑なニーズを満たすように設計したとしている。

ワークフロー管理では、全く新しいメタデータフレームワークを提供。厳密なフォルダ構造だけに依存するのではなく、チームの作業方法に基づいてメディアにタグを付け、整理し、表示できるようになった。また、メタデータを使用して動的にメディアを選択、フィルタリング、グループ化、並べ替えできる、リアルタイムかつ保存可能なアセット表示画面「Collections」を導入した。

今年後半には、Frame.ioとWorkfrontがネイティブに統合され、部門横断的なチーム間のコラボレーションを効率化する新しい統合レビューと承認ワークフローが実現するとのこと。

クリエイティブレビューと承認は、統合され、再設計されたプレーヤーアーキテクチャにより、複数のファイルタイプで共通したコントロールが表示。数十個以上の新機能と、コメントシステムも全面的に刷新された。共有とプレゼンテーションのワークフローも統合し、ブラウズ、プレビュー、カスタマイズが、すべて同じ画面からスムーズに行なえるようになる。

映像だけでなく、写真やイメージングのワークフロー向けにもクリエイティブサポートを拡大。基盤となるアセットの種類に関係なく、コンテンツ開発のライフサイクル全体にわたるクリエイティブを対象にサービスを提供するとしている。

役柄ごとにオーディション素材をまとめ、選考ステータスによってフィルタリングし、エージェンシー、エージェントの提供内容、空きスケジュールなどのメタデータも表示。ユーザーは、特定のチームメンバーにタスクを割り当て、レビュー、注釈、スター評価を行なえる。

ロケーションハンティングの管理も可能で、候補地の比較、報告書の整理、最適な撮影環境のためのロジスティック手配が行なえる。

毎日更新されるビデオアセットを管理し、タレントやスタジオで役割に応じて関連する素材だけを見られるようになる。タレントは、毎日更新される自分のテイクだけを集めたコレクションを受け取り、承認者はスタジオで、撮影日、シーン、採用テイクごとに編成された、動的に更新されるコレクションにアクセスできる。

マーケティングキャンペーン管理も行なえ、スペックやメディア費用などのメタデータを表示しながら、配信チャネル別、アセットタイプ別にグループ化ができる。