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アドビ、Premiere Proでキャプションのグラフィック化や作業効率向上の機能改善

アドビは、ビデオ製品のアップデートを公開。Premiere Proでは、キャプションをグラフィックに変換してアニメーション化する機能を追加したほか、複数トラックの有効化/無効化を一気に変更できるなど作業効率を向上する機能などを強化。After EffectsではMaxon Cinema 4D 2023をサポートした。

Premiere Proのキャプションをグラフィックに変換する機能は、「グラフィックとタイトル」メニューの「キャプションをグラフィックにアップグレード」を選択することで利用できる。変換後はエフェクトとトランジションを適用して、画面上の単語をアニメーション化できるほか、変換後もプログラムモニターやテキストパネルでテキストとして直接編集できる。音声テキスト変換で生成されたキャプションにも適用可能。

Team Projectsの共同編集ワークフローも強化。ヘッダーバーから共同作業者が追加できるほか、アクティブなユーザーの表示。ほかのユーザーが作業中の場合はその状態が表示され、シーケンスを自動的にロックするため、競合や重複を避けられる。なお、ロックされたシーケンスは読み取り専用として開けるため、内容のコピーなどが行なえる。

編集後は公開ボタンを押すことで、シーケンスのロックが解除され、共同作業者に共有できる。プロジェクトパネルには新しく「変更」列が追加されており、シーケンスがいつ編集されたかが表示されるため、変更点も簡単に共有できるとしている。

マスキングツールも改善。ズームレベルオプションに800%と1600%が追加され、プログラムモニターでズームインおよびズームアウトしてさらに精度を高められるようになった。

作業効率を上げるための改善として、複数のトラックを選択して、可視性やロックなどのトラックヘッダースイッチの状態をまとめて有効化/無効化または反転できるようになった。Windowsの場合はCtrlキー、Macの場合はCommandキーを押しながら、タイムラインで複数のトラックボタンにわたってドラッグすることで、複数選択できる。

そのほか、GPUデベイヤー処理によるARRIRAWのサポートの改善や、XAVC HDRのサポートの拡充により、2100 PQ HDRにおいてintraおよびLong GOPエンコードの両方が行なえるようになった。

After Effectsでは、Maxon Cinema 4D 2023をサポート。ネイティブ Cinema 4D ファイルの編集、作成、および処理において、最新の機能が使えるようになった。