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iBasso、テスラ磁気回路の第3世代ヘッドフォン。イヤフォン&真空管カードも

開放型ヘッドフォン「SR3」

MUSINは、iBassoブランドの新製品として、テスラ磁気回路を搭載した第3世代ヘッドフォン「SR3」や新作のダイナミック型イヤフォン「IT05」など3機種を、2月17日より発売する。ラインナップと価格は以下の通り。

【ラインナップ】 すべて2月17日発売
・開放型ヘッドフォン「SR3」
 オープン(店頭予想価格90,000円前後)
・ダイナミック型イヤフォン「IT05」
 オープン(同50,000円前後)
・DX300/DX320用アンプカード「AMP14」
 オープン(同40,000円前後)

開放型ヘッドフォン「SR3」

開放型ヘッドフォン・SRシリーズの第3世代モデル。新製品では「バイオセルロース・ダイヤフラム」「シリコン・サスペンション」「テスラマグネティックデザイン」など、独自技術を踏襲しながらも、従来のSRシリーズから更なる音楽体験の向上を追及した。

開放型ヘッドフォン「SR3」

ダイヤフラムをマウントするエッジパーツには、液体シリコンを採用した「シリコン・サスペンション」を搭載。シリコン・サスペンションは一般的なポリエステル素材よりもダイヤフラムを均一に振動させることができるため、広いダイナミックレンジと高いレスポンス性能を獲得。同技術により、クリアでパワフルな低音域と忠実な音像定位を再現した。

合成繊維と比較して高い剛性を有し、高品質なダイヤフラムを形成することができるという、カーボンファイバー配合のバイオセルロースダイヤフラムを採用。透明度が高い高音域と、リアリティある響きの中音域を実現。高い解像度も備え、オーケストラなどのレイヤーの多い楽曲でも破綻することなく忠実に描写できるという。

薄膜の素材がバイオセルロースダイヤフラム(写真左)
展開図

強力な磁束によってダイヤフラムをよりパワフルに駆動することができる、テスラ磁気回路を引き続き搭載。ダイヤフラム一体を均一に駆動させることで、共振や歪みの発生を抑え、ノイズレスでクリーンなサウンドを可能にした。

再生周波数帯域は、3Hz~40kHz。感度は106dB@1kHz、インピーダンスは150Ω。定格出力は50mW。

4.4mmバランスケーブル(160㎝)ほか、4.4mm to 6.3mm変換アダプタ、スペアイヤーパッド×2、ヘッドフォンケースなどを付属する。

ダイナミック型イヤフォン「IT05」

ダイナミック型イヤフォン「IT05」

テスラ磁気回路と、11mm径のダイナミックドライバーを組み合わせた有線イヤフォン。

金属の中でもトップクラスの硬度を誇る「クロム」をダイヤフラムに使用。密着強度の強さや高い成膜レートを持つ、マグネトロンスパッタリングという薄膜形成技術でナノダイヤフラムを形成することで、応答性能と駆動性能の向上を実現。透明感のある繊細表現力と煌びやかな高域表現を可能にした。

また、ダイヤフラムエッジにもクロムナノメッキを施すことで、素材間のギャップを削減。ムラのない振動応答性を確保し、ダイナミックドライバーらしい豊かな低域も余さず表現するという。

音響技術のヘルムホルツ・デュアルチャンバーを採用。筐体内に発生する不要な反響音やノイズを最大限抑制し、滲みが少なく立体的で深くパワフルな低域表現と長時間のリスニングを苦としない上品な中域表現を可能とした。

高密度の真鍮とステンレス素材からなるスピーカーチャンバーを使用。さらに、1.6Tの高い磁束を持つテスラユニットとクロムナノダイヤフラムを組み合わせることで、優れたレンジと高いレスポンス性能を発揮するという。

再生周波数帯域は、10Hz~40kHz。感度は119±2dB、インピーダンスは16Ω。

3.5mmシングルエンド、4.4mmバランスの2種類のケーブルを付属する

イヤフォン側のコネクタはMMCX。ケーブル長1.2mの3.5mmシングルエンド、および4.4mmバランスのケーブルほか、交換用フィルター3種、イヤーピース5種、専用ストレージケースなどを付属する。

DX300/DX320専用アンプカード「AMP14」

アンプカード「AMP14」

同社の最上位ポータブルオーディオプレーヤー「DX300/DX320」に使用できるアンプカード。アンプカードを交換することで、音質の向上や音質傾向の違いなどを楽しむことができる。

AMP14では、第6世代Nutube真空管6P1を採用。これは、KORG社がノリタケ伊勢電子の蛍光表示管の技術を応用し、大幅な省電力化と小型化を実現したもの。従来の真空管と比較して30,000時間以上の長い寿命を備えるほか、真空管独特の豊かな倍音と温かみのある魅力的なサウンドを実現するという。

JRC製の低ノイズ・低歪みなボリュームコントロール「NJU72315」をデュアルで採用。ボリュームを下げる際に同時にノイズの減衰処理を行なうことができ、ボリュームを抑えて運用する際にもノイズフロアを効果的に抑制することができる仕様とした。

また、より良い音を実現するために「NJU72315」で2ウェイのボリュームバランス調整を担当。最終的に4ウェイバッファーを介してヘッドフォンを駆動する設計にした。

ほかにも、ノイズを排除するGND分離処理や東芝製の電界効果トランジスタの採用、歪みを低減し、高いダイナミックレンジを確保するネガティブ・フィードバック回路を採用。

4.4mmバランス出力(5.2Vrms)と、4.4mmライン出力(1.8Vrms)の2系統を用意。コネクタ部はPentaconn製。

アンプ交換用の専用ドライバー、専用ネジ2種(KM1.4、KM1.5)、交換用クッションシート、DX300/DX320専用クリアケースなどを付属する。

基板表
基板裏