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iBassoプレーヤー「DX300」用の4.4mmバランス・アンプカード
2021年6月25日 15:00
MUSINは、iBasso Audioのフラッグシップポータブルプレーヤー「DX300」用のオプションアンプカードとして、4.4mmバランス・アンプカード「AMP12」を、7月2日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23,000円(税別)前後。カラーはBLACKとBLUEの2色。
DX300は2021年1月に発売されたクアッドDAC、デュアルバッテリー設計のプレーヤーで、製品底部からアンプ部を交換可能な「アンプカード交換設計」を採用しているのが特徴。今回発売されるAMP12は、そんなDX300のために設計されたオプションアンプカードで、DX300が採用するアンプカード自体への独立した電源供給システムによって駆動する。
電流増幅段・電圧増幅段の両方で完全なディスクリート設計を採用。入力部では特別な回路設計によって入力信号を正負の対称的なアナログ波形に変換し、電圧を“シンメトリック・コモンベースアンプ回路”によって増幅する。
この回路はカットオフ周波数が非常に高いという特徴があり、音に「歪みを感じさせないクリーンな高域」、「密度と解像度に優れた音像表現」、「美しくセパレートされた三次元的な音のプレゼンテーション」といった好影響を与えるという。
出力部では出力信号のサイズに関係なく、カットオフ状態にならないという利点がある“カレントミラー・コレクタ回路”を採用。A級アンプ並みの特性を持ちながら、バイアス電流の最適化によってアイドリング電流の消費を抑えた「DX220Max」の“Super Class Aアンプ回路”に匹敵するパフォーマンスを発揮すると謳う。
また負荷に対して電流を平行に流す“クロスオート−ゼロ・エミッタ”を採用することにより、重厚で力強い低域を生み出す。
4.4mmバランス出力の最大出力電圧は8.3Vrmsで、ホームユースのヘッドフォンも駆動可能。ゲインレベルを3段階から選択できるため、高感度のインイヤーモニター(IEM)も利用できる。再生周波数帯域は10Hz~45kHz(±0.9dB)。S/N比は126dB、ダイナミックレンジは126dB、クロストークは-115dB。
さらに4.4mmのバランスライン出力端子を、フォン端子とは別に搭載。この端子はDX300の4chフルバランス・アーキテクチャからの信号をピュアな状態で出力するためのものだといい、高品質なバランスラインアウトができる。出力電圧は4.1Vrms、S/N比は128dB、ダイナミックレンジは128dB、クロストークは-102dB。
収納ボックスやS2合金銅製T3トルクスドライバー、DX300用本革レザーケース(ブラック)などが付属する。