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映画館用LEDスクリーン「LG Miraclass」。300ニットで“驚異的視聴体験”

韓国LG Electronicsは、映画館向けLEDスクリーンを「LG Miraclass」ブランドとし、新たに起ち上げる。提供済みの米国、フランス、台湾に続き、今回スペインの映画館チェーンに初供給。今後はマドリード、バルセロナなど約10カ所の映画館にMiraclassを設置する予定。

Miraclassは、「横14.1m×縦7.2m」「横10.2m×縦5.2m」「横5.1m×縦2.7m」の4K3モデルと、「横5.1m×縦2.7m」の2K1モデルからなる、映画館用の大型LEDディスプレイ商品。プロジェクターとスクリーンを組み合わせた一般的な上映システムと異なり、LEDを使った自発光ディスプレイであるため、コントラストや色再現性、均一な明るさなどに優れ、観客により高い没入感を提供できるとする。

ブランド名のMiraclassは、ミラクル(Miracle)とクラス(Class)を合わせた造語。“驚異的な視聴体験”という意味を込めたという。

スペインの映画館チェーン・Odeon MulticinesのVilanovaに設置された、Miraclassシアター

Miraclassは、上映館内の照明が消えた状態で映画上映に適した48ニットから最大300ニットまで、計5段階の明るさ調節が可能。一般的な上映システムよりも明るい3D映像を表示したり、照明が点灯した状態でのカンファレンス、試写会などの用途でも鮮明な画質を提供できるという。

ドルビーのシネマサーバーと互換性があり、従来の5.1ch、7.1chベースのサラウンドシステムだけでなく、立体音響技術ドルビーアトモスも選択可能。ドルビーアトモスが適用された劇場では、まるで画面の中に入っているような臨場感を体験することができる、としている。

なお、映画館用のLEDディスプレイは韓国サムスン電子も「Onyx」ブランドとして展開中。Onxyシアターはアジア、欧州、米国など16カ国に導入されている。