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LG、有機ELテレビ「G4」発表。“性能4倍”AIエンジンや4K/144Hz対応

韓国LG Electronicsは3日、性能を4倍高めたAIプロセッサーを搭載する新しい有機ELテレビシリーズを発表した。ラインナップは、4K信号を無線伝送する「M4」(65~97型)、高画質な「G4」など。9日から米国ラスベガスで開催されるCES2024にて展示する。

2024年モデルの特徴は、新たに開発した高性能エンジン「α11 AIプロセッサー」の搭載。4倍高いパフォーマンスにより、さらに鮮やかでリアルな画質を備えたこれまでにない視聴体験を提供。新エンジンは、M4・G4シリーズに搭載されており、前世代と比較してグラフィックパフォーマンスは70%向上、処理速度は30%高速になった。

具体的には、ピクセルレベルで画像分析を行なう進化したアップスケーリング技術を実現。これにより、ぼやけて見えるオブジェクトや背景も鮮明に描写するほか、クリエイターが意図した色合いも分析することで、適切に色を調整するという。

また、ダイナミックトーンマッピングプロでは、画像をブロックに分割。映像の中の光の変化を分析し、明るさとコントラストを調整する事で、より立体的な描写にする。

音声機能も進化。AIサウンドプロでは、内蔵スピーカーで11.1.2chのバーチャルサラウンドを実現。AI技術により、ボーカル成分を効果的に分離し、明瞭さを高めると同時に、画面の中心から発せられているかのような効果を生み出すとのこと。

ゲーミング性能としては、M4/G4/C4シリーズのモデルにおいて、4K/144Hzの高リフレッシュレートをサポート。VESA規格のClearMR認証も新たにサポートするほか、従来からの各種HDMI2.1機能、ゲームオプティマイザ、NVIDIA G-SYNC、AMD FreeSyncなども対応する。

専用OSである「WebOS」の5年間サポートも実施。まずは2022年発売の有機ELテレビ、ミニLED液晶テレビ(8K)に適用し、将来的には世界中のLGテレビに適用予定という。