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米ソニー、薄型軽量・省エネで低価格化したCrystal LED

米ソニーは、微細なLED素子を使った業務用ディスプレイ・Crystal LEDシステムの新製品として、高輝度・広色域な「BHシリーズ」と高コントラストな「CHシリーズ」を3月より発売する。どちらも、1.59mmおよび1.27mmピッチサイズの2タイプを用意する。

BHシリーズ
・「ZRD-BH12D」(1.27mm、480×270ピクセル)
・「ZRD-BH15D」(1.59mm、384×216ピクセル)
CHシリーズ
・「ZRD-CH12D」(1.27mm、480×270ピクセル)
・「ZRD-CH15D」(1.59mm、384×216ピクセル)

Crystal LEDは、非常に微細なLED素子を敷き詰めたユニットを組み合わせ、サイズや縦横比を自由に構成できるスケーラブルなディスプレイシステム。最新モデルでは、キャビネットサイズが軽量・薄型化され、消費電力性能も向上しているのが特徴。企業や小売り、上映室などでの利用を想定する。

BHシリーズの最大輝度は1,700cd/m2で、他のハイエンドLEDディスプレイ比で2倍以上の数値を実現。CHシリーズも最大1,300cd/m2の輝度を実現しながら、競合するLEDディスプレイの1/10の黒レベルを可能にした。

専用のディスプレイコントローラー・ZRCT-300には、映像エンジン「X1 for Crystal LED」を搭載。キャビネットと組み合わせることで、滑らかな階調描写を可能にする22bitスーパービットマッピング、高精細化技術のリアリティクリエーション、動画ボヤケを抑えるモーションフローを実現する。

微細なLEDと独自の表面コーティングにより、色ずれのない広い視野角を実現。新モデルでは事前に調整されているが、ファームウェアアップデートで追加予定の自動カラー調整により更なる均一性も確保できるとする。

設置およびメンテナンス性能の向上も、新モデルの特徴。

現行モデルよりも約10%軽く、また約10%薄くなった新キャビネットを採用。さらに現場での部品組み立ても少なくなっており、取り付け時間が従来比で約20%短縮。高効率LEDチップを使う事で、消費電力性能も約25%軽減されているという。

Coming Soon: Crystal LED BH- and CH-series Displays