ニュース

充電ケースにディスプレイ、JBLハイエンドTWS「TOUR PRO 2」3月10日発売

左が「JBL TOUR PRO 2」の本物、右は今年のCES会場で使われた「TOUR PRO 2」の巨大モデル

ディスプレイ搭載の充電ケースが特徴となる、JBLのハイエンド完全ワイヤレスイヤフォン「JBL TOUR PRO 2」(33,000円)。3月10日の発売に先駆け、東京・代官山T-SITEにて、メディア向けのローンチパーティが開催。ジャズミュージシャン・菊池成孔さんと、著述家・湯山玲子さんがトークセッションを行なった。

左からジャズミュージシャン・菊池成孔さん、著述家・湯山玲子さん

なお、東京の二子玉川 蔦屋家電、代官山 蔦屋書店、六本木 蔦屋書店、神奈川の湘南 T-SITE、福岡の六本松 蔦屋書店では、10日の発売に先駆け、3月7日からJBL TOUR PRO 2の先行予約を開始。同日から“JBL SOUND COLLECTION 2023 SPRING”と題し、春らしいカラーのBluetoothスピーカーや、通勤・通学にぴったりの完全ワイヤレスイヤフォン、リビング空間を上質な音で満たすホームオーディオなど、春から始まる新生活におすすめのラインナップを各店で展開している。

代官山 蔦屋書店の“JBL SOUND COLLECTION 2023 SPRING”コーナー

JBL TOUR PRO 2の音質面の特徴は、DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングを施した10mm径のダイナミック型ドライバーを採用している事。伝搬速度が速く、非晶質構造により適度な内部損失を持つため、素材固有の音が少ないため、「深くキレのある低音と、クリアで抜けの良い中高音域、そして微細なディティールまでも鮮やかに再現する、高い解像度」を実現したという。

JBL TOUR PRO 2
JBL TOUR PRO 2の構成パーツ。DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングを施した10mm径のダイナミック型ドライバーを採用している

アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も備え、NCをかける周波数帯とその度合いを調整する「リアルタイム補正」機能により、「いつでもどこでも最上位クラスの静寂の中で音楽や動画に浸れる」という。

新たに、独自開発の「空間サウンド」技術も搭載。音楽や映像、ゲームアプリなど、様々な音源にHRTF(頭部伝達関数)などのアルゴリズムをかけあわせる事で、頭の外に広がりのある音場を作り出すモードを用意している。

充電ケースに搭載したスマートタッチディスプレイを使い、イヤフォン本体やケースのバッテリー残量を瞬時に把握できるほか、イヤフォンの設定、アラーム設定、音量調整なども、充電ケースから操作できる。

より細かな設定が可能なアプリ「JBL Headphones」も用意しているが、スマートフォンを使わずに、主な設定や操作を充電ケースからできる使い勝手の良さも、TOUR PRO 2の特徴となっている。

充電ケースに搭載したスマートタッチディスプレイから、様々な設定や機能が利用可能

また、このケースはファームウェアアップデートにより機能追加も行なわれる。発売後、3月下旬頃のアップデートでは、スマートフォンの中にある好きな写真を、アプリを経由して、ケースへと転送。スマートタッチディスプレイに表示する機能が追加予定となっており、ローンチパーティではこの開発中ファームを搭載した実機も参考展示された。

3月下旬頃のアップデートでは、スマートフォンの中にある好きな写真を、アプリを経由して、ケースへと転送。スマートタッチディスプレイに表示する機能が追加予定

その他、TOUR PRO 2の詳細は、以前掲載したレビュー記事を参照のこと。

トークセッション

ジャズミュージシャンの菊地成孔さん、著述家の湯山玲子さん

トークセッションには、ゲストとして世界的ジャズミュージシャンの菊地成孔さん、著述家の湯山玲子さんが登壇。“音楽”について熱い対談を繰り広げた。

湯山玲子さん

湯山さんは、今回のイベントに招待される前から「家電量販店で(完全ワイヤレス)イヤフォンを選んだ時に、“オーケストラを聴き分けられる音質がほしい”と選んだところ、JBLのイヤフォンだった」という。

湯山さんが最近の注目のクラシックは、指揮者のテオドール・クルレンツィスであり、その「マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』」が、「JBLのイヤフォンですごく良く聴こえた」という。

湯山さんは、「ジャズやクラシックは、言葉で伝えきれない世界を音で表現しているもの。でも、クラシックのコンサートなどは(ハードルが高くて)“音で遊ぶ”までの障壁がありすぎる。ヘッドフォンにはその障壁が無くて、どこにでも持っていける。自由になる」と、イヤフォンやヘッドフォンで楽しむ音楽の魅力を紹介。

また、どんなイヤフォンやヘッドフォンでも良いというわけではなく、「“お金を使いどころ”を皆どうするか考えると思うけれど、(少し高価であっても)音の良いイヤフォンを選んだ方が良い。良い音のイヤフォンを買って、意識的に“音を自分の中に近づけておく”音楽を聴く習慣を作るライフスタイルが大事。“音楽が好きだ”という人なら、(音の良いイヤフォンを手にして)、いまの心に届く音楽はなにかを、自分の中に叩き込んでいただきたい」と、若い音楽ファンへエールを贈った。

菊地成孔さん

菊池さんは、「ハートとメンタルがダウンした時に、その健全性を取り戻す手段として“音楽”というのは絶対にあると思う。イヤフォンは小型化、軽量化が進んだから、はたから見ると音楽を聴いていないように見えるけど、耳から(ダウンしたハートに効く)メディスンが入って来て、聴くと元気になる。イヤフォンってそんな存在」と語る。

そんな存在だからこそ、菊池さんは「自分に一番響く音を持っている再生機は大事。オーディオマニアじゃなくても、“この再生機で聴いたらハートに(音楽が)染みて 翌日具合がよくなっちゃった”ってこともあるので、良い音で、良い音楽を聴くことは重要」とした。

春季キャンペーン「オト、ヒト、ハート」

TOUR PRO 2の発売に合わせ、ハーマンインターナショナルはJBLの春季キャンペーン「オト、ヒト、ハート」を3月10日から実施する。

「すべての音楽愛好家による“音楽愛の表明”にエールを贈り、サポートしていくこと」を目的に展開するキャンペーンで、「オト、ヒト、ハート」をメッセージとして掲げ、人の思いの数だけある音楽の楽しみ方を、JBLが提供していく。

キャンペーンでは、ポータブルBluetoothスピーカーや完全ワイヤレスイヤフォンなど、幅広いJBL製品と共に、性別も年代も様々なモデルを起用した広告ビジュアルを展開。JBLのブランドアンバサダーであり、全日本ブレイキン選手権で3連覇したブレイキングダンサーのShigekix(シゲキックス)さんも器用し、多様性と楽しさを感じさせる動画や屋外広告などを通じて、「音楽の自由さをお届けしていく」という。

幅広いJBL製品と共に、性別も年代も様々なモデルを起用した広告ビジュアルを展開

屋外広告の展開場所は、ヨドバシカメラ LINKS UMEDA、ヨドバシカメラ マルチメディア秋葉原、ビックカメラ有楽町、eイヤホン秋葉原店、JR名古屋駅 太閤通口、桜通口。

JBL TOUR PRO 2