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ソニー、認知特性プロセッサ搭載のチューナレス4Kブラビア

  • 酒井隆文

2023年6月8日 15:40

「BZ40L」シリーズの65型「FW-65BZ40L」

ソニーは、反射光を抑えながら高コントラストを実現した、オフィスや商業施設、教育機関など法人向けの業務用4K液晶ブラビア・4シリーズ13機種を7月14日から順次発売する。どのモデルもテレビ用チューナーは搭載しない。いずれも価格はオープンプライス、店頭予想価格は次のとおり。

4K液晶「BZ50L」シリーズ

  • 98型「FW-98BZ50L」 7月14日発売 145万円前後

4K液晶「BZ40L」シリーズ

  • 85型「FW-85BZ40L」 7月21日発売 71万2,000円前後
  • 75型「FW-75BZ40L」 7月21日発売 48万5,000円前後
  • 65型「FW-65BZ40L」 同上 29万2,000円前後
  • 55型「FW-55BZ40L」 同上 21万円前後

4K液晶「BZ35L」シリーズ

  • 65型「FW-65BZ35L」 7月21日発売 22万7,000円前後
  • 55型「FW-55BZ35L」 同上 17万8,000円前後

4K液晶「BZ30L」シリーズ

  • 85型「FW-85BZ30L」 7月28日発売 55万円前後
  • 75型「FW-75BZ30L」 同上 38万8,000円前後
  • 65型「FW-65BZ30L」 7月14日発売 16万8,000円前後
  • 55型「FW-55BZ30L」 同上 14万5,000円前後
  • 50型「FW-50BZ30L」 8月4日発売 11万1,000円前後
  • 43型「FW-43BZ30L」 同上 10万7,000円前後

全機種とも、横置き・縦置き・傾斜設置など、さまざまな設置方法に対応。BZ40L/BZ35L/BZ30Lシリーズには、新たに壁掛けアジャスターも同梱され、縦置き時のセンタリング設置が容易という。背面には、ディスプレイの正しい向きが一目で分かる設置方向ラベルも貼り付けられている。

「BZ40L」シリーズの会議室での使用イメージ

利便性としては、全機種にビジネス用途に応じてカスタム設定が可能な「プロモード」を搭載し、さまざまな業務目的に特化したアプリケーションも提供される。サポート面では、24時間365日の連続稼働でも対象となる3年保証が標準で付帯。有償で5年に延長もできる。

そのほか、全機種にECOメニューが追加されており、省電力設定や無操作電源オフなど、エコに関連する設定が1カ所に集約。ブラビアのホーム画面から簡単にアクセスでき、より手軽に省電力設定ができる。

内部素材には、ソニーの再生プラスチック「SORPLAS」を使用。もっとも大きなプラスチック部品であるリアカバーにも再生プラスチックを使用している。

「FWA-UB100AT」のUSB時刻保持ユニット
「FWA-UB100AT」の盗難防止カバー

また、バッテリーを内蔵し、ディスプレイへの電源供給が途絶えても最大7日間時刻情報を保持するUSB時刻保持ユニットと盗難防止カバーのセット「FWA-UB100AT」も、7月14日に発売する。こちらも価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万1,000円前後。ディスプレイに電源が常時供給されない環境下でのスタンドアロン型デジタルサイネージでも、時間帯に応じたコンテンツの切り替え運用ができる。

認知特性プロセッサ「XR」搭載のフラッグシップ・BZ50Lシリーズ

フラッグシップモデルの「BZ50L」シリーズは、98型の大画面に加え、色や精細感、コントラストなどの各要素を人の脳が行なうように横断的に分析する認知特性プロセッサー「XR」と、ピーク輝度1,500cd/m2の高輝度パネル(前機種比で約60%向上)により、広い空間でも明るく鮮明な4K映像を表示する。

また前機種と比べ、本体重量は約24%、梱包サイズは約34%軽減。背面下部には水平の持ち手も配置され、大型モデルながら、持ち運びやすいという。

低反射・高画質のプレミアモデル・BZ40Lシリーズ

「BZ40L」シリーズのサイネージ用途での使用イメージ

映像信号を高精度に分析し、最適な画像処理を行なう4K高画質プロセッサー「HDR X1」に加え、広色域表示の「トリルミナス プロ」を搭載。BZ40Hシリーズ比で輝度が最大約13%向上しており、高画質な映像描写を実現したという。

反射光を拡散させるアンチグレアと、反射光自太鳳を低減するローリフレクションを合わせ持った「ディープブラック・ノングレアコーティング」も新採用。アンチグレア処理だけでは難しかった高コントラストで鮮やかな映像表現と、47%という高いヘイズ値(全透過光に対する拡散光の割合)を実現しており、「窓がある会議室や、照明の数が多い商業施設など明るい場所での利用に適している」とのこと。

高輝度スタンダードモデル・BZ35Lシリーズと、豊富なラインナップのBZ30Lシリーズ

両シリーズとも、「BZ40L」と同じ4K高画質プロセッサー「HDR X1」と「トリルミナス プロ」を搭載しており、スタンダード機種ながら高画質な映像描写ができる。

BZ35Lシリーズは、輝度550cd/m2の4Kパネルを搭載し、明るい会議室や教室でも高い視認性を確保。BZ30Lシリーズでは新たに85型が追加され、全6サイズの豊富なラインナップとなり、会議用途やサイネージ用途など、さまざまなビジネス環境に対応する。