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final「ZE8000」をユーザーに最適化「自分ダミーヘッド」サービス延期

「春のヘッドフォン祭2023」で公開された、「自分ダミーヘッド」サービスで作成したカスタムイヤーピースを装着したZE8000。しかし、カスタムイヤーピースの販売は中止。同梱のシリコンイヤーピースをベースとしたサービスになる予定

finalは、7月中に予約開始予定としていた完全ワイヤレスイヤフォン「ZE8000」をユーザーに最適なサウンドにする「自分ダミーヘッド」サービス(有料)の開始を延期すると発表した。

このサービスは、ユーザーが購入したZE8000を持ってfinalを訪問し、ユーザーの上半身や耳を精緻に3Dスキャン。ユーザー1人1人に最適な形状の、ZE8000向けカスタムイヤーピースを制作すると共に、ユーザーに最適な補正をソフトウェア的に行なうデータをZE8000にインプットするものとして開発が進められていた。

しかし、finalによれば「カスタムイヤーピースを使用した音質アライメントを行なう研究を進めて参りましたが、被験者を大幅に増やした実験を進める過程で同梱のシリコンイヤーピースを使用した方がより安定した成果が得られることが判明」したという。

「そのため、音質アライメントサービスは製品に同梱されているシリコンイヤーピースをベースにいたしまして引き続き開発を進めることとし、誠に勝手ながら、サービス開始を延期することといたしました。サービス開始を心待ちにされていた方々に深くお詫びを申し上げます」と説明。

ZE8000向けのカスタムイヤーピースにつきましては、この音質アライメントの精度を高めるためとして準備していたため、販売は中止するという。

「自分ダミーヘッドサービスは、よりよいサービスのご提供に向けて研究を進め、改めて詳細を発表させていただきます」としている。