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final「ZE8000」をユーザーに最適化「自分ダミーヘッドサービス」開始。5.5万円

上半身3Dスキャンの様子

finalは、フラッグシップ完全ワイヤレスイヤフォン「ZE8000」のサウンドを、個人に合わせて最大限に引き出す独自サービス「自分ダミーヘッドサービス」の提供を開始する。ユーザーに合わせた音のアライメントをZE8000に施し、音色の向上を図るもので、費用は55,000円。

第一回目の募集期間は2024年1月中旬~2024年2月中旬で、12人が対象。詳細は後日発表され、その後の募集についても改めてアナウンスされる予定。希望者は「自分ダミーヘッドサービス紹介ページ」の「DAY1予約フォーム」から予約を行なう。

ユーザーの上半身の形状を3Dスキャンし、その人だけの「自分ダミーヘッド」を形成。その後、finalが独自に開発したバーチャル音環境へ投入することで得られたデータから一人一人に合わせた音のアライメントをZE8000に施すことで、「8K SOUND」が個人に合わせて最大限に引き出されるというもの。「音色(ねいろ)の向上に特化する他に類を見ないサービス」だという。

音色とは「音の高さ、音の大きさ、音の方向を除く、音を聞いた時に感じるその他すべての印象」を意味している。「例えば、自分に何か危険なものが接近していると音だけで察知する時は、音からそのものの位置を知り、音からそのものが何であるかを推察する。前者が音の方向知覚で、後者が音色の認識。私たちは音色が認識できるので、さまざまな楽器や声の違いを音だけで理解することができる。すなわち、異なる楽器や声で構成される音楽を楽しむ上で、音色は最も重要な要素」だという。

8K SOUNDでは、楽曲に含まれる一音一音の音色の再現性が極めて高いため、「各楽器や声のどこに注意を向けても、奥行きも含めて全てにフォーカスを合わせることが可能な、全く新しい音楽体験を実現する」という。

耳介及び外耳道入り口付近の3Dスキャンの様子

なお、ユーザーに最適化したデータを得るためには、神奈川県川崎市にあるfinal本社に2回行く必要がある。「お申し込みからお渡しまで、通常ですと1カ月程度かかる」とのこと。

サービスが利用できるのは、既にZE8000を使っているユーザー。測定などが終了すると、音色の個人最適化を実装・ZE8000専用アプリ「final CONNECT」が「自分ダミーヘッドサービスカスタマイズver」にアップデートされるほか、ZE8000 MK2専用イヤーピースを元に、加工を施したこのサービス専用シリコンイヤーピースも提供。筐体には自分ダミーヘッド認証マークをレーザー刻印してもらえる。

ZE8000 MK2専用イヤーピースを元に、加工を施したこのサービス専用シリコンイヤーピースも提供
筐体には自分ダミーヘッド認証マークをレーザー刻印してもらえる

SNSでレビューする5人を対象に、モニターキャンペーンも実施する。応募方法や期間などの詳細は、サービス専用ページを参照のこと。