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撮影時間2倍のGoPro「HERO12」。HDR/Log撮影も

GoPro HERO12 Black

GoProは、アクションカメラの新モデル「HERO12 Black」を9月13日に発売する。価格は本体のみが62,800円、Maxレンズモジュラー2.0とのセットが75,600円、予備バッテリーやヘッドストラップなどがセットになったアクセサリーセットが70,800円。発売に先駆け、直販サイトにて予約受付を開始した。

ボディの形状や使用バッテリーはそのまま、撮影可能時間が最大2倍になったほか、HDRでの動画/静止画撮影、GP-LogによるLog撮影、Bluetoothオーディオ接続に対応、底面に1/4-20ネジ穴を搭載するなどプロ向けの機能を多数新搭載。また、Maxレンズモジュラーが2.0に進化し、視野角やブレ補正などが強化された。

なお、Maxレンズモジュラー単体の価格は16,000円。9月13日にはメディアモジュラーなどがセットになったCreator Edition(94,800円)も世界各国の販売店にて発売する。

Creator Edition

バッテリーは従来と同じEnduroバッテリーを使用するが、ソフトウェア側の電源管理を刷新し、電力効率が向上。とくに5.3K 60pでは70分、4K 120pでは58分の連続撮影が可能になり、HERO11と比較して2倍の時間撮影可能となった。

センサーは従来と同じ1/1.9インチで、最大5.3K解像度での撮影が可能。アスペクト比8:7の映像をベースに16:9、4:3、縦長の9:16での撮影にも対応する。

一方で、撮影できる画角と解像度の組み合わせが変わっており、HERO12では例えば、16:9での2.7K SuperView、2.7K リニア+水平ロックは撮影できないほか、4:3では2.7K撮影のみとなっている。

手ブレ補正のHyperSmoothは6.0に進化。自動ブーストで分析できるデータ量が、5.0との比較で最大4倍になり、より安定した映像が撮影可能になった。リニア+水平ロックで撮影すると、カメラが360回転しても水平を維持して撮影できるとしている。

HDR、Log撮影に対応

プロユース向けとして、GP-LogエンコーディングによるLog撮影に対応。また、10bitカラー撮影にも対応しており、GP-Logと組み合わせることで、極めて鮮やかな色彩を実現するとしている。

HDRでの撮影にも対応。5.3K、4Kでの動画撮影と、2.7Kでの静止画撮影でのみ使用可能で、黒つぶれや白飛びを抑えて色鮮やかな撮影が行なえる。

タイムコードシンクロも新搭載。複数台HERO 12 Blackでシンクロでき、Final Cut ProやAdobe Premiere Proなどの編集ソフトにも対応するため、撮影した映像を効率的に編集できる。

本体底面のマウントフィンガーの中央部分に1/4-20ネジ穴を新搭載。GoPro用のアクセサリーだけでなく、様々なカメラマウントやアクセサリーも利用できるようになった。

底面に新たに1/4-20ネジ穴を搭載した

ワイヤレスマイクに対応。メディアモジュラーでは前後収音が可能に

ワイヤレスマイクなどと接続できるBluetoothオーディオ接続に対応。ピンマイクやワイヤレスイヤフォンなどのマイクも利用可能で、本体のマイクと別トラック収録できるため、例えば車の外側などにカメラを設置しながら、車内での会話も同時収録できるとのこと。そのほか、最大4台までのBluetoothデバイスと接続できる。

メディアモジュラーはHERO9、HERO10、HERO11と同じものが利用可能。HERO12の新機能として、メディアモジュラーのマイク収音モードに「前+後」を追加され、前後の同時収音が可能になった。

HERO11にも搭載されていたナイトエフェクトも引き続き搭載。HERO12では、録
画の最後数秒から抽出された静止画が最終的なビデオと合わせて保存される。プリセットはライトペインディング、スタートレイル、ライトトレイルの3種類を用意している。

ライトペインディングでの撮影イメージ
スタートレイルでの撮影イメージ
ライトトレイルでの撮影イメージ

撮影モードの新機能として、インターバル撮影を新たに採用。特定の間隔で静止画を撮影する機能で、間隔は0.5秒から120秒で設定可能。タイムラプスとは異なり、各シーンをそれぞれ最適な露出で撮影するとのこと。

インターバル撮影

設定を手軽に行なえるイージーコントロールで設定できる範囲も拡大。縦向き、ワイドスクリーン、フルスクリーンの3種類のフレーミングオプションと、最大8倍のスローモーション撮影が撮影画面から手軽に切り替えできるようになるほか、ナイトエフェクトの使用も数タップで行なえるようになる。

視野角を広げるMAXレンズモジュラーが2.0に進化

MAXレンズモジュラー2.0

新しいMAXレンズモジュラー2.0では、視野角155度の従来のMAXレンズモジュラーから大幅に進化し、4K60pでの撮影で177度の広い視野角を実現。シングルレンズで撮影する全天球カメラを含めた全てのアクションカメラの中で最も広い視野角を実現したとしている。

従来と比較して、ワイドスクリーン撮影での視野角は36%、縦向き撮影では48%拡大。臨場感あふれるPOV(主観映像)が撮影できるほか、従来では制限があった360度水平ロックが全ての画角で使用できるようになる。

MAXレンズモジュラー2.0を装着した場合、16:9 Max HyperView、16:9 Max SuperView、16:9広角、4:3 Max SuperViewの画角が使用可能になる。なお、MAXレンズモジュラー2.0は現時点でHERO12のみ対応で、HERO11以前の機種については使用できない。HERO12に従来のMAXレンズモジュラーを装着して使用することは可能。

レンズとしても小型軽量であることはそのまま、1.0と比較して傷への耐久性が2倍向上。水をはじく疎水性レンズとなっている。

Quikにデスクトップ版が登場

従来スマホアプリとしてのみ展開していたGoPro Quikアプリのデスクトップ版が登場する。スマホアプリと同じ編集、共有や自動機能がPCでも利用可能になるとしている。Mac版は今秋、Windows版は2024年のリリースを予定している。

なお、PC版の編集機能もクラウドベースとなるため、リリース当初はサブスクリプション加入を前提として機能となっているとのこと。