ニュース
GoPro、交換レンズが豊富なアクションカメラ「HERO13 Black」
2024年9月4日 22:00
GoProは超広角レンズやマクロレンズ、アナモフィックレンズなど、さまざまなレンズモッドが装着できるアクションカメラ「HERO13 BLACK」を発表した。9月11日発売で、価格は68,800円から。
国内発売日が9月11日に変更されたため、本文を修正しました。(9月5日14時27分)
同時に発表されたGoPro史上最小の4Kモデル「HERO」は別記事で紹介する。
センサーサイズはHERO12 Blackと同じで、最大5.3K/60pでの撮影が可能。HDR撮影では、新たにHLGに対応し、10bitのRec.2100カラースペースでの撮影が可能になった。従来通りHLGなしのHDRでも撮影が可能。
「GoPro史上最もスローなスローモーション」という最大13倍、720p/400p(15秒間)のバーストスローモーションを新搭載した。900p/360p(15秒間)、5.3K/120p(5秒間)のスローモーションも利用できる。
バッテリーは新型の1,900mAh大容量バッテリーを採用し、1080p/30pでは2.5時間以上、4K/30p、5.3K/30pでは1.5時間以上の長時間撮影が可能になった。なお、これまでのバッテリーとの互換性はない。バッテリーは1個5,200円、2個パック8,700円で別売りも行なう。
本体マウントも進化。従来どおりのネジ止めタイプの折りたたみ式マウントフィンガーと、三脚などに装着できるマウント用1/4-20ネジ穴に加え、マグネット式ラッチマウントに新対応。マグネットでスピーディかつ簡単にGoProのマウントを交換できるようになった。
なおマグネット式ラッチマウントは別売りで、価格は4,200円。ボールジョイントタイプも6,800円で用意する。
マグネット式ラッチマウントは「GoProとしての強度は担保している」とのことで、Vlogなどの日常使用、複数のマウントを使い分けたい場合などに便利とのこと。従来どおりのマウントは「エクストリームスポーツなど過酷な撮影環境ではネジ止め式のほうが確実」だという。
また前モデルでは搭載されなかったGPS機能がユーザーの要望に応えて復活。自動的に取得される位置データを使って、スマートフォンやパソコンでメディアの並び替え、検索ができるほか、映像に速度、地形、高度、重力加速度(G)などのテレメトリーデータを表示することもできる。Wi-Fi 6にも対応し、ワイヤレスでのデータ転送速度が前モデルから向上している。
そのほかカメラのセットアップ、撮影、写真とビデオの転送を簡単にする新機能として、プリセットごとに名称のカスタマイズや電子音ボリューム、LEDの動作などを変更可能になったほか、オーディオ調整機能もバランスの撮れた「標準オーディオモード」と背景音よりも声を優先する「音声オーディオモード」を搭載。
電源OFF時にボタンを1回押すだけで自動で撮影できるQuikCapture機能では、撮影終了後に電源がOFFになる5秒間の間に、シャッターボタンを押せば別の録画を開始、モードボタンを押すとアイドル状態に移行するようになった。
カメラ単体で水深10mまで対応する防水仕様。また熱対策として、レンズ下側にはヒートシンク構造も採り入れた。
HERO13 Black最大の特徴は、「HBシリーズレンズ」と名付けた各種レンズモッドを装着できること。従来も超広角撮影が可能な「Maxレンズモッド2.0」などを展開していたが、HERO13 Blackでは装着されたレンズモッドを自動認識し、各レンズモッドに最適な画質設定が自動的に適用されるため、利便性が向上した。
用意されるHBシリーズレンズは「超広角レンズモッド」「NDフィルター4枚パック」「マクロレンズモッド」「アナモフィックレンズモッド」の4種類で、アナモフィックレンズモッドのみ2025年初頭発売予定。ほか3種類は本体と同時発売される。これらHBシリーズレンズは、HERO13 Blackより前のGoProに装着することはできない。
価格は超広角レンズモッドが16,800円、マクロレンズモッドとアナモフィックレンズモッドが21,800円、NDフィルター4枚パックが12,100円。
超広角レンズモッドでは、GoProの電子手ブレ補正「HyperSmoothビデオブレ補正」と360度水平ロックが利用可能で、最大4K/60p撮影が可能。最高177度の超広角撮影が可能で、多様なアスペクト比撮影ができる。
この超広角レンズモッド使用時は新たにアスペクト比1:1での撮影が可能で、撮影後の編集時に横動画、縦動画の両方に柔軟に対応できる。1080p/120fpsのスローモーション撮影も可能。
なお、既存の「Maxレンズモッド2.0」をHERO13 Blackに装着することは可能だが、自動認識機能は働かないため手動で画質設定を調整する必要がある。
NDフィルター4枚パックでは、ND4/8/16/32の4種類のフィルターがセットになっており、照明条件に合わせて付け替えて、「ドラマチックなモーションブラー効果」を楽しめる。そのほかフィルターケースやフィルターキャップなども付属する。
これまでもGoProに使えるNDフィルターはサードパーティから発売されているが、GoPro純正アクセサリーとしてNDフィルターが登場するのは、今回が初めて。上述のとおりHERO13 Blackはレンズモッドを自動認識するため、細かな設定を手動調整することなく、最適な設定が適用されるという。
マクロレンズモッドは、HERO13 Blackの標準レンズよりも最大3倍の近さでピントを合わせられるもの。最短焦点距離は11cm。モッドにはフォーカスリングを備えており、手動でピントを調整できる。フォーカスピーキングを利用でき、モニターでピントが合っているかを簡単に確認可能。
アナモフィックレンズモッドは、歪みの少ない超広角FOVで「プロレベルのシネマティックな映像を撮影可能」というレンズモッド。21:9、または16:9のアスペクト比を選択できるほか、カメラ内デスクイーズ機能により、ポストプロダクション時のデスクイーズは不要だという。「ドラマチックなレンズフレア」も楽しめる。
アクセサリーとして、マグネット式電源ケーブルと、外部給電に対応したサイドドアをセットにした「Contacto マグネット式ケーブル+ドアキット」と新しいバッテリーに対応した「デュアルバッテリーチャージャー」を用意する。価格はContacto マグネット式ケーブル+ドアキットが13,800円、デュアルバッテリーチャージャーが13,800円。
「Contacto マグネット式ケーブル+ドアキット」は外部USB-C電源から連続給電を可能にするもので長時間撮影に最適という。マグネットケーブル接続時はIPX7準拠、10m防水を実現する。このケーブルとドアキットはHERO9 Black以降のモデルに対応。
デュアルバッテリーチャージャーはLEDインジケーターを搭載しており、充電レベルやステータスを視覚的に確認できる。
そのほかHERO13 Black本体とマグネット式ラッチマウントに、既存アクセサリーのメディアモッド、ライトモッド、充電機能付き三脚「Volta」をセットにしたCreator Editionも用意する。
HERO13 Blackの特徴である、HBシリーズレンズの交換方法やマグネット式ラッチマウントについては、動画でも紹介している。