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シャープ、幅52cmで上向きスピーカ搭載のAtmos対応サウンドバー
2023年11月14日 14:30
シャープは、ハイトスピーカーを搭載しながら、横幅520mmのコンパクトサイズに抑えたDolby Atmos対応サウンドバー「HT-SB700」を、11月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30,000円前後。
テレビ台やテレビスタンドの棚板など限られたスペースにも設置しやすいというコンパクトなサウンドバー。大画面テレビだけでなく、42～55型にも合うサイズ感で、リビングのほか、パーソナルルーム、寝室にもおすすめという。eARC/ARC対応のHDMIを1系統備えており、HDMIケーブル1本でテレビと接続できる。
サウンドバー単体で2.0.2chを実現し、別体のサブウーファーは付属しない。ドライバーは出力20Wのフロント×2、同15Wのハイト×2の合計4基で、いずれも52mm径のネオジムドライバー。総合出力は70W。
ハイトスピーカーは前方に20度角度をつけて搭載し、音を天井に反射させる。またフロントスピーカーはバスレフダクト構造を採用して低音を強化している。ハイトスピーカーは密閉型。
そのほか入力は光デジタルと3.5mmステレオミニのアナログを各1系統搭載。Bluetoothも利用でき、コーデックはSBCとAACをサポート。スマートフォンなどから音楽を聴くこともできる。
対応音声フォーマットはDolby Digital/Dolby Digital Plus/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/MPEG-2 AAC/PCM(最大7.1ch)。
サウンドモードはMUSIC、CINEMA、DIRECT、NEWS、NIGHTの5種類を搭載し、コンテンツや好みにあわせて選択できる。
サウンドモードの切り替えや音量調整などは付属のリモコン、天面のボタンなどで操作できるほか、「AQUOSファミリンク」に対応しているため、同社製テレビと組み合わせた場合は、テレビのリモコンから、サウンドバーの音量操作やサウンドモード、消音、スピーカー切り換えといった操作ができる。さらに電子番組表の番組情報を読み取り、見ている番組に適したサウンドモードが自動で選択される「ジャンル連動」も搭載している。
シャープ製以外のテレビとも組み合わせることは可能だが、その場合は上述のテレビリモコンを使った操作やジャンル連動などは利用できない。
「コンテンツを楽しんでもらうことが第一で、視覚的に邪魔にならないものを」として、筐体はマットのブラックカラーを採用。天面に電源や音量調整ボタンなどを搭載し、フロント部にはLEDインジケーターを備える。
同モデルの開発経緯について、同社のTVシステム事業本部 海外TV事業部 オーディオ事業推進部の立川壮一部長は「シャープはテレビでもハイトスピーカー搭載モデルを投入しています。また配信サービスなどでもDolby Atmos対応コンテンツが増えており、もっと手軽に(立体音響を)楽しんでもらうソリューションのひとつとして開発した」と語った。
「これまでのサウンドバーとは、コンセプトや開発背景が異なります。今のマーケット、環境に合わせるモデルとして用意しました。とにかく手軽に立体音響を楽しんでもらいたいので、別体のサブウーファーを用意することはそもそも考えませんでした。サブウーファー内蔵についても、今の構造で十分な低音が再生できているので、必要ないと判断しました」
外形寸法は520×113×72mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.7kg。リモコンやACアダプター(1.5m)、HDMIケーブル(1.5m)のほか、テレビのリモコン受光部がサウンドバー本体で隠れてしまっても、テレビリモコンの操作を可能にするという拡散シートなどが付属する。
