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MEMSドライバ搭載Noble Audio「FALCON MAX」初公開。ポタフェス開幕

「FALCON MAX」

e☆イヤホンは9日、秋葉原にてポータブルオーディオの展示・試聴イベント「ポタフェス2023冬 秋葉原」を開幕した。期間は10日までの2日間。入場料は無料(事前登録なしのフリー入退場)。会場はベルサール秋葉原。ここでは、Noble AudioやFIIOの新製品を参考出品しているエミライブースをレポートする。

Noble Audio

「FALCON MAX」

“Wizard”ジョンモールトン氏による、音質ファースト思想を新たなレベルに押し上げるという新完全ワイヤレスイヤフォン「FALCON MAX」が登場。ライバーにNoble Audio初となるMEMSドライバーを搭載しているのが特徴だ。今冬発売予定で、価格は未定。海外での予価(税別)は240ドル。

xMEMS製の「Cowell」MEMSドライバーを高域用として搭載しているほか、10mm径のダイナミックドライバーも組み合わせたハイブリッド構成。Noble Audioが米xMEMS Labsと戦略的パートナーシップを締結した事で、xMEMSの最先端MEMSスピーカー技術をいち早く製品に採用できた。「あらゆるドライバーを巧みに操る“Wizard”ジョン・モールトン博士の経験やチューニング技術は、同じピエゾの原理で発音するMEMSドライバーの採用でも大いに生かされている」という。

SoCは、Qualcomm「QCC5171」(Qualcomm S5 Sound Platform)を搭載。Snapdragon Soundや、ハイレゾワイヤレス認証も取得予定。コーデックはSBC、AAC、aptX adaptive(24bit/96kHz、Lossless、Low Latency)、LDAC、LC3(LE Audio時)にも対応する。

第3世代Adaptive Active Noise Cancellation(ANC)も搭載。複数デバイスと接続を可能にするマルチポイント・マルチペアリング機能や、クリアな会話品質を実現する「aptX Voice」も対応する。

無線充電に対応する充電ケースが付属。イヤーピースは、高い遮音性と快適な装着感を実現するというフォームタイプ(S/M/L)が付属する。防塵・防水等級IP54対応。FALCON ANCと共通の専用コントロールアプリで、諸設定やEQのカスタマイズが可能。

充電ケースの背面。USB-C接続で充電できるほか、ワイヤレス充電にも対応

FIIO

KA17

「KA17」は、FIIOのスティック型DAC/ヘッドフォンアンプ「KAシリーズ」の最上位モデル。今冬発売で、価格は未定。海外での予価(税別)は149.99ドル。

低消費電力と高性能を両立したというESS製ハイエンド2ch DACチップ「ES9069」をデュアル構成で搭載。さらに、XMOS XU316レシーバーチップにより、PCM 768kHz/32bit、DSD 512/1bitの再生に対応する。

さらに、THX AAA-78アンプ回路を搭載。外部給電により高出力を実現するデスクトップモードが使用でき、その際は最大650mWの出力を発揮する。ヘッドフォン出力は4.4mmバランスと3.5mmアンバランス。MQAハードウェアデコーダー機能も搭載。3.5mm出力は、光デジタル出力としても使用できる(アナログ出力と排他利用)。

KA17

通常再生に使用するUSB-Cポートに加え、側面にデスクトップモード給電用USB-Cポートを装備。

本体には0.91インチのドットマトリックスディスプレイを備え、ステータスを表示。ボリューム調整など複数のハードウェアボタンを備えている。

「K9 AKM」は、K9のDACを最新のAKM製DACチップに置き換えた新モデル。今冬発売、価格は未定。海外での予価)(税別)は499.99ドル。

AKMの最新デジタル・アナログ完全セパレートDAC ソリューション「AK4191+AK4499EX」を搭載。DACからヘッドフォンアンプ部までは完全バランス設計になっている。

THXと共同開発した「THX-AAA 788+」ヘッドフォンアンプ回路を搭載。XMOS製「XUF208」と2系統の超高精度水晶発振器を搭載を備える。

微細な音量調整が可能なADCボリュームコントロール機能を搭載。Qualcomm製「QCC5124」を備え、高品質なワイヤレス伝送に対応。UAC1.0/2.0接続モードを切り替えられる。

K9 Pro ESS Skylight

「K9 Pro ESS Skylight」は、K9 Pro ESSをベースとしてアクリル素材の天板により内部をシースルーとし、筐体カラーをブラックからチタニウムグレーへと変更した台数限定生産のバリエーションモデル。仕様自体はK9 Pro ESSと同じ。12月15日発売で、オープンプライス。店頭予想価格は148,500円前後。

M11 Plus ESS Stainless Steel

「M11 Plus ESS Stainless Steel」は、M11Plus ESSの筐体素材をアルミニウムからステンレススチールに変更した台数限定生産バリエーションモデル。本体重量以外の製品仕様はM11Plus ESSと同じ。12月15日発売で、オープンプライス。店頭予想価格は143,000円前後。

左から「R7」、参考展示の「R9」

「R9」は、デスクトップオーディオ「R7」の機能性やコンセプトは踏襲しつつ、音質の更なる向上や新たな拡張性を追求した「Rシリーズ」最上位モデル。

DACにはESS9038PROを2基搭載、アンプはTHX AAA-788+を搭載し、K9ProESS以上の大出力⼒を実現。新たにDisplay PortとHDMI端子を搭載する事で外部モニターとの接続も容易になっている。

筐体はアルミ合金製と鏡面仕上げで、RGBのライトバーも配置している。今冬発売、価格は未定。海外での予価(税別)は1,499ドル。

R9は表面に透明のシールが貼られており、指紋がつきにくくなっている
「Q15」

「Q15」は、DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Q5」の後継モデル。DACにはAKMの最新フラグシップチップ「AK4191 + AK4499EX」、Bluetooth SoCには「QCC5125」、USBインターフェースには「XU316」を搭載。「あらゆる機能、性能を最新版にアップデート」したという。最大出力も1,500mWを実現。外観も上位モデルのQ7を踏襲したデザインに刷新されている。BlackとTitaniumの2色展開。今冬発売、価格未定。海外で予価(税別)は399.99ドル。

「FT3 32Ω」

「FT3 32Ω」は、ヘッドフォン「FT3」をより手軽に使えるように、ポータブル機器や小型デスクトップ機器でも扱える低インピーダンスの32Ωとしたバージョン。ドライバーには、32Ωに適したLCPアルミニウムメッキ+アルミニウム金属複合振動板を新開発して採用。ケーブルには、392本の銀メッキ単結晶銅線で構成される長さ1.5m、直径23AWGの線材を使っている。今冬発売、価格は未定。海外での予価(税別)は299.99ドル。•

「KB3」

「KB3」は、「Hi-Fiミュージックメカニカルキーボード」。テンキーレスミニキーボードの中にDACとヘッドフォンアンプを搭載。最大550mWの4.4㎜バランスヘッドフォン出力を備えている。キースイッチにはGateron Gpro3.0/yellowを採用。ホットスワップにも対応する。今冬発売で、価格は未定。海外での予価(税別)は149.99ドル。

「秋のヘッドフォン祭2023」で展示された「FA19」

「FA19」は、片耳あたり合計10基のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載する、FIIO製マルチBA型IEMの最新フラッグシップモデル。今冬発売、価格は未定。海外での予価(税別)は999.99ドル。