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DACとヘッドフォンアンプ内蔵“HiFiキーボード”登場

KB3

「秋のヘッドフォン祭2023」が28日に東京駅八重洲北口直結のステーションコンファレンス東京で開催。エミライブースではFIIOの新製品などを展示しており、ユニークなDAC兼ヘッドフォンアンプ内蔵キーボード“HiFiミュージックメカニカルキーボード”「KB3」が注目を集めていた。

“HiFiミュージックメカニカルキーボード”「KB3」

KB3は今冬発売で、価格は未定。グローバルプライスは150ドル。

テンキーレスミニキーボードに、DACとヘッドフォンアンプを内蔵した製品。シーラスロジック製DACチップ「CS43131」をデュアル構成で搭載するほか、左側面に3.5㎜ステレオミニ、4.4㎜バランスのヘッドフォン出力も装備。最大出力550mWのヘッドフォンアンプも内蔵している。

側面にイヤフォン出力

PCとはUSB接続し、USBハブ機能も備えている。右側面にはボリュームノブを備え、直感的な操作でボリューム調整が可能。別途USB DACやヘッドフォンアンプを机に置かなくても、省スペースでPCのサウンドを高音質でヘッドフォンリスニングできるキーボードとして訴求する。

右上にボリュームノブ

キーボードとしては、キースイッチにGateron Gpro3.0/yellowを採用し、ホットスワップにも対応。オーディオ機器として見ると、打鍵音の影響が気になるところだが、金属製のガスケット構造 + 2層ノイズリダクション設計により、打鍵音を低減しているという。

なお、2.4Ghzワイヤレス、BluetoothおよびUSB接続に対応する無線バージョンも登場予定だが、こちらにはDACやヘッドフォンアンプは搭載せず、通常のキーボードとなる。

無線モデルは通常のキーボードとなる

K9 AKM

K9 AKM

K9のDACを最新のAKM製DACチップに置き換えたモデル。DACにはAKMのデジタル・アナログ完全セパレートDACソリューション「AK4191+AK4499EX」を使っている。

DACからヘッドフォンアンプ部までは完全バランス設計。THXと共同開発した「THX-AAA 788+」ヘッドフォンアンプ回路も搭載。XMOS製「XUF208」と2系統の超高精度水晶発振器を搭載する。

ポータブルデバイスの接続用として、従来K9Proシリーズのみに採用されていた側面USB-C端子を新たに増設し、究極のハイ・コストパフォーマンスを実現したという。冬発売予定で、価格未定。グローバルプライスは499.99ドル。

微細な音量調整を可能にするというADCボリュームコントロール機能を搭載。豊富な入出力端子も装備。Qualcomm製「QCC5124」を搭載し、高品質なワイヤレス伝送に対応した。

Q15

Q15

Q15は、DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Q5」の後継モデル。DACにはAKMの最新フラッグシップチップ「AK4191+AK4499EX」、Bluetooth SoCには「QCC5125」、USBインターフェースには「XU316」を搭載し、「あらゆる機能、性能を最新版にアップデート」したという。今冬発売で、価格未定。グローバルプライスは399.99ドル。

BluetoothはaptX adaptiveやLDACなどをサポート。可変電圧+5段階のゲインコントロールを備え、最大1,500mWの高出力を実現。

Bluetooth、USB、同軸デジタル接続の入力に対応。Q7を踏襲したデザインへと刷新し、BlackとTitaniumの2色展開となる。

FT3 32Ω

FT3 32Ω

FT3 32Ωは、その名の通り、FT3をより手軽にするため、ポータブル機器や小型デスクトップ機器でも扱える低インピーダンス(32Ω)版。

ドライバーには、32Ωに適したLCPアルミニウムメッキ + アルミニウム金属複合振動板を新開発。口径は60mm。ケーブルは、392本の銀メッキ単結晶銅線で構成され、長さは1.5m、直径23AWGの線材を採用。古河電⼯製単結晶銅ケーブルを導体に使っている。今冬発売で、価格未定。グローバルプライスは299.99ドル。

快適な装着感を実現するという3軸可動デザインになっているほか、ハウジングには強靭で軽量なアルミニウム合金を採用した。

FT5

FT5

FIIO初のヘッドフォンであるFT3が好評だった事を受け、オーディオファン向けに設計されたFIIO製開放型ヘッドフォンの上位モデル。

90mm径、6μm厚の大型振動板を使っており、同社初の平面駆動型ドライバーとなる。「緻密な描写力と優れた過渡応答性、充実したニュアンス豊かな中域と滑らかな質感を実現しつつ、従来製品より駆動しやすく設計」したとのこと。今冬発売で、価格は未定。グローバルプライスは449.99ドル。

磁気回路には、強力な磁束を備えたマグネットを合計で22個搭載。ハウジングは軽量で強靭なマグネシウム合金製。

合計392芯線の銀メッキ高純度銅ケーブルが付属。オーディオプラグは交換可能な設計。 装着感と音質の異なる2種類のイヤーパッドが付属する。

BTR15

BTR15

Bluetoothレシーバーとして人気の「BTR」シリーズ中核モデル「BTR5」の後継機種。

初の4.4mmバランス出⼒を搭載するなど上位モデルBTR7の機能を踏襲しつつも、価格を抑えているのが特徴。今冬発売で、価格未定。グローバルプライスは109.99ドル。

DACには、ESS製「ES9219Q 」を採用。Bluetooth SoCは「QCC5125」。SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACといった幅広いコーデックに対応する。

Bletooth入力、USB-C入力、4.4mmバランス出力、3.5mmアンバランスなどを搭載。先代の2.5mmに比べてより使いやすくなったという。

USB入力時のバスパワーオン/オフを物理スイッチで切り替え可能。直感的操作が可能なハードボタンによるボリュームに加え、動作状況の把握を容易にするディスプレイも備えている。

KA13

KA13

ハイコストパフォーマンス機「KA3」をリニューアルし、USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプKAシリーズの中核を担う第2世代モデル。

デュアルDACチップ + オペアンプによるバランス構成で高い出力を実現し、デスクトップモードによりさらに出力を向上。上位モデルで好評を得たハードボタンによる音量調整機能により、独立した音量調整ができる。今冬発売で、価格未定。グローバルプライスは79.99ドル。

Cirrus Logic製DACチップ「CS43131」と、SGMICRO製オペアンプ「SGM8262」をデュアル構成で搭載。バランス出力を最大550mW(32Ω時)へブーストする「デスクトップモード」も選べる。

384kHz/32bit、DSD 256に対応し、4種類のデジタルフィルターおよびNOSを任意に切り替え可能。

USB-C入力、4.4mmバランス出力、3.5mmアンバランス出力、3.5mm同軸出力(アンバランス出力と排他)など、豊富なインタフェースも備えている。

FA19

FA19

片耳あたり合計10基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載する、FIIO製マルチBA型IEMの最新フラッグシップモデル。今冬発売で、グローバルプライスは999.99ドル。

10基はKnowles製BA。ユーザーが中低域を2dB増強し、サウンドをチューニングできるディップスイッチを搭載。

レゾネーターによるヘルムホルツ共鳴によって、1kHzから4kHzの中音域に密度感や音の厚みをもたらす、ノッチフィルターテクノロジーを搭載。

FIIOの特許技術である音導管構造「S.Turboテクノロジー」を搭載することで、高域を効果的にフィルタリングしながらドライバー間の相互干渉を抑制。

導体に高純度の単結晶純銀を採用したケーブルが付属。プラグは3.5/4.4mmプラグの付け替えができる。

FF3S

FF3S

イントラコンカ型イヤフォン「FFシリーズ」の原点となる「FF3」をリファインしたバージョンアップモデル。

14.2㎜ベリリウムコーティングドライバーや伝統楽器をモチーフに設計した音響構造はそのままに、FF1で採用したFABRILOUS交換プラグによりケーブルの着脱が可能。筐体もマット仕上げのアルミニウム合金構造に変更し、FF3から52%の軽量化を実現している。今冬発売で、グローバルプライスは89.99ドル。

ユニットには、ダイコク製超微細銅クラッドアルミニウム線による軽量ボイスコイルを採用。 効果的に低域の質感を引き出す、新開発のドラム型イヤフォンハウジングも採用している。

共振点を下げ、より低い再生周波数を実現するアコースティックチューブ構造も投入されている。

K11

K11

11月3日の発売を控えているのが、DAC内蔵ヘッドフォンアンプKシリーズのエントリークラスから⼀新された第2世代製品「K11」。「K5ProESSの後継機としてエントリーレベルの音質的な底上げを計るとともにデザインもリニューアル」したという。23,650円。

この価格帯としては珍しい4.4mmバランス出力端子を装備。薄く、スタイリッシュな筐体設計に、Kシリーズ初となるディスプレイを搭載。ユーザービリティを向上させている。

Noble Audio / FoKus Prestige

FoKus Prestige

「カスタムIEMの無線化」というコンセプトで作られ、高評価を得た「FoKus Mystique」をベースに、イヤフォン本体のシェル、およびケース外装をスタビライズド・ウッド仕上げとし、アンテナ部など内部構成を再設計。音質の再チューニングを施した限定生産モデル。10月27⽇に発売されたばかりで、店頭予想価格は103,400円。