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パラダイム史上最強ドライバ搭載サブウーファー「XR」。テスト用キャビを破壊するパワー

パラダイムのサブウーファー「XR」シリーズ2モデル。左から「XR13」、「XR11」

PDNは、パラダイムのサブウーファー「XR」シリーズ2モデルを13日に発売した。受注生産となっており、価格は330mmドライバー採用で2200Wの「XR13」が165万円、279mmドライバーで1100Wの「XR11」が132万円。

日本にはこれまで紹介されてこなかったが、パラダイムは1994年に最初のアクティブ・サブウーファー「PS1000」を発売以来、フラッグシップレンジまでサブウーファーを用意し、2009年には現在もラインナップに残されている25cm 6ドライバー、9kWパワー、質量106kg、LFE 7Hz(DIN)に及ぶ、超弩級の「Signature SUB 2」を発売、現在もトータル13モデルをラインナップしている。

XRシリーズは、新たに開発した「パラダイム史上最強のドライバー」を搭載し、「コンパクトな密閉型サブウーファーの可能性に挑戦した」という。

パラダイム史上最強のドライバー

この新ドライバーは、その出力性能の高さから、開発中にはテスト用のキャビネットを、内部で発生する巨大な力によって文字通り破壊してしまった事もあるという。

最大10cmの直線的可動域を誇る、超ロングストローク・トライリニア・サスペンションが特徴。デュアル・スパイダーセンターリング・システムにより接地され、スプリットコイル構造によりモーターの非直線性を効果的に排除した。

特許取得済みのアクティブ・リッジ・テクノロジー(ART)は、標準的なドライバーと比較して、可聴歪みを50%削減。出力を3dB向上させるという。

さらに、Founderシリーズと共通の技術を数多く搭載。外観も同じ4種類のプレミアムグレード仕上げを用意している。

機能的に設計されたファセット・キャビネット・デザインにより、膨大な内部負荷をエレガントに分散。カスケード・フュージョン・ブレーシングにより、さらに剛性を高めながら内部定在波を抑制している。

内蔵アンプはD級で、最大2.2kW(XR13)、1.1kW(XR11)を実現。大出力により、「最も要求の厳しい音楽や映画のサウンドトラックも余裕のあるサウンドを実現する」という。

Paradigm Subwoofer Control

iOS、Android向けアプリ「Paradigm Subwoofer Control」も用意。セットアップとチューニングが可能で、ボリューム、ローパスフィルター、フェーズ、ディープベースなどをリスニングポジションで調整できる。3つのプリセット・リスニングモードも備え、ARC(Anthem Room Correction)プロセスをリモートで実行できる。これにより、何度もリスニング・ポジションとサブウーファー間を往復せずにセッティングが可能。

ARCを使うと、スピーカーと部屋の応答を分析し、最適なサウンドを実現するために適切なイコライジングパラメーターを設定してくれる。スピーカーと部屋の特性に合わせたカスタムDSPをリアルタイムで作成し、パフォーマンスを低下させる原因を補正する。

どちらのモデルも、入力はXLR×1(LEF)、RCA×2(ステレオ/モノ)、RCA×1(LEF)を搭載。周波数特性と外形寸法、重量は、XR11が20Hz~140Hz、41.2×38.8×42.9cm(幅×奥行き×高さ)、29kg。XR13が17Hz~140Hz、47.8×43.8×49.3cm(同)、47.1kg。