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SUPERTFZ、約1.5万円のバランス接続対応スティック型DAC
2024年6月17日 19:00
伊藤屋国際は、SUPERTFZブランドのスティック型DAC「DECO.5」と、イヤフォン「AQUARIUS」を6月21日より発売する。価格は各オープンプライス。店頭予想価格は、DECO.5が14,800円前後、AQUARIUSが11,800円前後。
DECO.5
DACチップにCirrus Logic社製CS43198を採用し、デュアルで搭載。ハイレベルなオーディオフォーマットを再生するためにUSBオーディオブリッジとしてCT7601PRを採用しており、低消費電力でありながら「極めてHi-Fiな音楽再生を可能とした」という。最大768kHz/32bitのPCMとDSD256の再生に対応する。
出力端子は、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを装備。バランス接続時には最大240mWの高い出力を発揮し、高インピーダンスな機種でも再生できる。好みや接続するヘッドフォンの特性に合わせて、ハイゲイン/ローゲインの切り替えも行なえる。
小型のエントリーモデルながら、SN比130dB以上(バランス接続時)、ノイズフロア1.5uV未満(バランス接続時)の高いノイズ制御性能を備える。
筐体は、航空グレードのアルミニウム合金をCNC切削加工したセダン型で、高い放熱効率を装備。排熱孔として備わったメッシュホールは、動作状態を示すLEDランプの光が漏れ出す設計になっている。筐体表面にはアルマイト加工を施し、耐酸化性、耐摩耗性も備えている。
側面にはボリューム調整、ゲイン切り替え、デジタルフィルターの切り替えなどに使用する物理ボタンを搭載。ボリュームは接続デバイスと非連動で、細かなボリューム調整が可能としている。
入力側はUSB-Cで、付属の銀メッキ導体を採用したUSB-Cケーブルのほかにも、別売の異なる端子のOTGケーブルを使うことで幅広いデバイスに対応するとしている。
ゲーム機など、一部UAC2.0に非対応の機器との接続も行なえるよう、UAC1.0にも対応。ボリューム+ボタンを押しながら機器と接続することでUAC1.0モードになる。
周波数特性は20Hz〜80kHz(-0.5dB)。外形寸法は52×19×11mm。重量は約16g。UBS-Cケーブル、ポーチなどが付属する。出力などのスペックは以下の通り。
- シングルエンド最大出力
140mW(16Ω、THD+N≦1%)
125mW(32Ω、THD+N≦1%) - バランス最大出力
150mW(16Ω、THD+N≦1%)
240mW(32Ω、THD+N≦1%) - THD+N
600Ω、0dB:-112±2dB(シングルエンド)、-114±2dB(バランス)
32Ω、100mW:-108±2dB(シングルエンド)、-106±2dB(バランス) - SN比
125dB(シングルエンド)
130dB(バランス) - ダイナミックレンジ
125dB(シングルエンド)
130dB(バランス) - ノイズフロア
<1.0uV(シングルエンド)
<1.5uV(バランス)
【主な仕様】
AQUARIUS
水瓶座の星図をモチーフとしたイヤフォン。航空グレードのアルミニウム合金を、細心の職人技でミラー仕上げのフェイスプレートに加工。トリコロールストーンで水瓶座の星図を飾っている。開発過程では、搭載ユニットの構造、フェイスプレートの厚さや星図の表現方法など、最終的に完成に至るまでに少なくとも20回以上の修正と調整が行なわれたとのこと。
非常に強力なテスラレベルの磁束密度を持つデュアル磁気回路により、解像度と過渡特性を大幅に向上したという。従来のダイナミックユニットの高音域における欠点を補い、各周波数帯域のエネルギーバランス配分を実現。サウンドバランスとレイヤリングを最大化した。
従来の約二倍の空間を確保するデュアルキャビティとアコースティックガイドホールを備え、振動板を合理的にコントロールすることで音を正確に表現。11.4mm径多層ナノスケールダイアフラムを組み合わせることで、手軽に高音質を楽しめるとのこと。
イヤフォン側端子は2Pin。付属ケーブルは銀メッキケーブルで、従来よりも透明度の高いPVC被膜を採用し、外観でも本体との親和性を高めた。
再生周波数帯域は20Hz〜40kHz。インピーダンスは50Ω。感度は107dB。重量は約34g(本体+ケーブル)。ポーチ、シリコンイヤーピース2種(各S/M/L)などが付属する。