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FIIO、独自開発のR2R DAC搭載・薄型ヘッドフォンアンプ「K11 R2R」。約29700円

「K11 R2R」

エミライは、FIIOブランドより、24bit R2R DACを採用したUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「K11 R2R」を、8月23日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29,700円前後。カラーはブラックとシルバー、レッドをラインナップするが、レッドのみ後日発売予定。

FIIOが新開発した4チャンネルフルバランス構成のディスクリート型24bit R2R DAC回路を搭載。チャンネルあたり48個、合計192個の0.1%精度・低温度係数(30ppm)の精密薄膜抵抗で構成されており「汎用DACチップを採用した兄弟機とは異なる魅力的なサウンドキャラクターを実現した」という。

「K11 R2R Black」

最大384kHz/23bitまでのPCMと、DSD 256のネイティブ再生に対応。2種類のサンプリングモードを切替可能で、オリジナルを維持するNOS(ノンオーバーサンプリング)モードでは「ピュアで感動的な音楽体験」を、全体を384kHzの高サンプリングレートにアップサンプリングするOS(オーバーサンプリング)モードでは「より優れたオーディオ指標と繊細かつクリアな音質」を楽しめるとのこと。

ボリュームコントロールチップに「NJW1195A」を採用。4つの入力と2つの出力セレクタを備えた4チャンネル電子ボリュームコントローラーを軸とした抵抗ラダー型電子ポテンショメーターを採用し、低歪、低ノイズを特徴とする。これによりオーディオ処理能力をさらに高めるとともに、精密な音量調整も可能にした。

本体背面

入力はUSB Type-C、同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備。出力は4.4mmバランス、6.35mmシングルエンド、RCA同軸(同軸デジタル入力と排他)を各1系統備える。

17個の低ノイズLDO精密レギュレーターと2個のDC-DCコンバーターを採用し、さらに外部カスタム12Vスイッチング電源と組み合わせることで、電源の純度と高出力を両立。そのほか低ノイズ電解コンデンサやRCA金属クランプ、専用金属シールド、熱伝導シリコンとアルミ合金の効率的な放熱の組み合わせにより、アンプのパフォーマンスを安定して発揮させるという放熱機構も盛り込んだ。

「K11 R2R Silver」

再生周波数帯域は20Hz~50kHz(-0.2dB)で、ヘッドフォン推奨インピーダンスは8~350Ω。ゲインは3段階で、3種類の独立したボリュームカーブを採用している。最大出力はバランス接続時1,300mW (32Ω負荷時/THD+N<1%/ハイゲイン時)、シングルエンド接続時460mW(32Ω負荷時/THD+N<1%/ハイゲイン時)。

SN比は115dB以上(A-weighted)、THD+Nは0.025%(ライン出力時/1kHz/10kΩ)、ノイズフロアはバランス接続時14.1uV未満(A-weighted)、シングルエンド接続時7.2uV未満(A-weighted)。

LCDディスプレイを装備

本体には、現在のサンプリングレートや音量、ゲイン、出力モードなどを一目で確認できる高解像度LCDディスプレイを搭載。耐久性に優れ、常時点灯でも焼き付きの心配がないとのこと。

電源ON/OFF、メニュー操作、音量調整などの機能をひとつに統合したオールインワンノブを備える。回転や押し下げで、複雑な機能も素早く設定できる。さらにメイン画面でノブをダブルクリックすると、PO/LO/PRE(LO SE)を素早く切り替えられ、ヘッドフォンシステムやスピーカーシステムの切り替えも容易だという。

PO/LO/PREは独立した音量メモリー機能を備えるため、切り替え時に音量を再調整する必要もない。

また筐体天面のFIIOロゴとRGBアンビエントライトも統合。LEDや鏡面反射フィルムなどにより、均一に光るようになっている。トラックごとのサンプリングレートを確認でき、ノブ操作で明るさ、色を調整できる。

外形寸法は147x133x32.3mm(フット含む)、重さは約420g。ACアダプタや電源ケーブル、USB Type-A to Type-Cケーブルなどが付属する。