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FiiO、薄型でドライブ力最大1,400mWのUSB DACヘッドフォンアンプ。約2.3万円

「K11」シルバー(左)、ブラック(右)

エミライは、小型の据え置き型USB DAC付きヘッドフォンアンプ「K11」を11月3日に発売する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23,650円前後。

据え置き型ヘッドフォンアンプ「Kシリーズ」の最新モデル。フルバランス構成のヘッドフォンアンプ回路を搭載し、最大1,400mWのドライブ力を発揮。全く新しいボディデザインに、妥協のないオーディオ再生品質を融合させた。液晶ディスプレイによる直感的な操作も行なえる。

DACチップには、低消費電力でオーディオ特性に優れるCirrus Logic製「CS43198」を採用。このチップにより、SN比123dB以上、THD+N0.00035%未満というパフォーマンスを達成したとする。

ヘッドフォンアンプ回路のフルバランス構成を徹底し、左右のチャンネルあたり1基ずつ、合計2基搭載することによって、バランス出力で32Ω負荷時に最大1,400mW、300Ω負荷時に最大250mWの高出力を実現。

音質に悪影響を及ぼす電源ノイズを抑制するために、回路の各ブロックにそれぞれ独立した電源供給を行なう電源供給回路設計を採用。12Vの外部電源から供給された電力は各ブロックを担当する低ノイズLDOによってクリーンな状態を保持。それぞれ適切な量に調整された上でコンポーネントに供給されるという。

High(高)とMid(中)、Low(低)の3段階からゲインの調整が可能。接続するイヤフォン、ヘッドフォンの能率に合わせてゲイン調整を行ない、常に快適な音量レベルで楽しめる。

入力端子にはUSBのほか、同軸デジタル、光デジタルを装備。USB入力では384kHz/32bitまでのPCMとDSD256のネイティブ再生に対応。同軸デジタルは192kHz/24bit、光デジタルでは96kHz/24bitまでのPCM再生に対応する。

6.35mmステレオ標準、4.4mmバランスのヘッドフォン出力のほか、RCAのアナログ出力も搭載。PCとの接続だけでなく、すでに所有するオーディオシステムに組み込むこともできるとしている。

FiiOの据え置きヘッドフォンアンプでは、初めてフロント部にディスプレイを採用。サンプリングレート、音量、ゲイン、出力モードを視覚的に確認できるほか、前面のノブを操作することで電源のオン/オフ、各入力の切り替え、メニュー操作、音量調整、その他の操作も行なえる。

ノブを素早く2回プッシュすることでヘッドフォン出力/RCA出力を排他的に選択でき、各出力では最後のボリュームを記憶可能。アクティブスピーカーとの接続や、純粋なDACとして外部アンプへ接続をする場合にそれぞれ適切な出力モードが選択できる。

本体上部には、FiiOロゴのLEDを備え、現在のオーディオ・サンプリング・レートを素早く識別できる。明るさ、色、光のパターンはすべてノブで調整可能。

外形寸法は147×133×32.3mm。重量は約407g。ACアダプタ、電源ケーブル、USBケーブル、6.3mm to 3.5mm変換アダプタなどが付属する。そのほかのスペックは以下の通り。

  • 出力
    520mW以上(シングルエンド、32Ω負荷時/THD+N1%未満/ハイゲイン時)
    60mW以上(シングルエンド、300Ω負荷時/THD+N1%未満/ハイゲイン時)
    1400mW以上(バランス、32Ω負荷時/THD+N1%未満/ハイゲイン時)
    250mW以上(バランス、300Ω負荷時/THD+N1%未満/ハイゲイン時)
  • 周波数応答:20Hz~50kHz
  • ノイズフロア
    2.8uV未満(シングルエンド、A-weighted)
    4.9uV未満(バランス、A-weighted)
  • 出力インピーダンス
    1.2Ω(シングルエンド、32Ω負荷時)
    2.4Ω(バランス、32Ω負荷時)
  • ヘッドフォン推奨インピーダンス:16〜300Ω