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B&W新プレミアムイヤフォン「Pi8/Pi6」。ヘッドフォンの振動板技術をイヤフォンに
2024年8月21日 17:00
Bowers & Wilkinsは、プレミアム完全ワイヤレスイヤフォンの新製品として「Pi8」と「Pi6」の2機種を9月中旬に発売する。どちらもaptX Adaptive(96kHz/24bit)に対応するほか、最上位のPi8はaptX Losslessにも対応し、Bluetoothトランスミッター機能付き充電ケースを同梱する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格はPi8が72,600円前後、Pi6が45,100円前後。
カラーバリエーションは、Pi8がアンスラサイトブラック、ダブホワイト、ミッドナイトブルー、ジェイドグリーンで、ジェイドグリーンのみ12月下旬発売予定。Pi6がストーム・グレー、クラウド・グレー、グレイシャー・ブルー、フォレストグリーンで、フォレストグリーンのみ12月下旬発売となる。
なお、Pi7 S2は終売となり、Pi6に置き換わる形となる。
共通する特徴
機械的、電気的、さらに音響工学的にも全面的に改良された新しいデザインを採用。「プレミアム・オーバーイヤーヘッドフォンPx7 S2eおよびPx8で達成したように、 カテゴリーを定義する製品をイヤフォンでも実現すること」を目標に開発したという。
両モデルともBluetoothコーデックのaptX Adaptive(96kHz/24bit)に対応。ハイレゾ音源の高音質再生を可能にしている。さらに、フラッグシップモデルのPi8は、aptX Losslessもサポートする。
イヤフォンの形状は、性別や民族による人間の耳の形状の違いに関するB&Wの研究プロジェクトから着想を得たもので、「可能な限り幅広いユーザーに卓越した快適性とフィット感、そして優れた遮音性を提供する全く新しい形状を生み出した」という。さらに、防塵・防滴性能はIP54を達成している。
操作性を高めるために、大型の静電容量式タッチボタンに、より高精度なセンサーを採用。タッチ操作の反応性と信頼性を向上させている。アンテナとマイクの配置も刷新しており、安定したワイヤレス通信と優れた通話性能も実現したという。赤外線式の近接センサーも新しくなり、より信頼性が高く、応答性の高い装着検出も可能にした。
Pi8の特徴
新開発の12mmダイナミック型ドライバーを搭載。振動板に、ヘッドフォンのフラッグシップである「Px8」に採用している、B&W独自のカーボンコーン技術を投入し、剛性を高めている。
さらに、BluetoothのチップセットにDSPやアンプなども内蔵しているが、それらはあえて使わず、ディスクリート構成のAnalog Devices製DSP、DAC、アンプを搭載。サウンドの解像度や精度を追求している。
音声通話中の不要な外部ノイズを除去するために、マイクの配置にこだわった。さらに、Pi8では、Px8と同じ技術を採用している。
アクテイブノイズキャンセリング(ANC)機能も備えているが、B&Wが独自に開発したANCアルゴリズムを採用しており、Pi7 S2から大幅な性能向上を果たしたという。ANCは、「音楽再生の品位に影響を与えることな く、不要なノイズだけを可能な限り取り除くこと」にこだわって作られている。
Pi8のみに搭載した機能として、付属のスマート充電ケースに、Bluetoothトランスミッター機能を搭載。スマートフォンやパソコンなどと充電ケースをUSB-Cケーブルで接続すると、それらの出力音声をaptX Adaptive(96kHz/24bit)でイヤフォンにワイヤレス伝送する。USB-C-3.5mmステレオミニケーブルも同梱しており、例えば、飛行機のエンタメシステムのサウンドを、ワイヤレスで、Pi8に伝送できる。
バッテリー持続時間も向上しており、ANC利用時でイヤフォン単体6.5時間、充電ケースで13.5時間の使用が可能。ワイヤレス充電が利用できる。
Bowers & Wilkins Musicアプリを使い、5バンド・アドバンスドEQ機能で、サウンドの微調整が可能。True Soundが好きなユーターは、ワンボタンでEQ機能を無効にできる。
Pi6の特徴
Pi6は、ヘッドフォン・Px7 S2eの技術を ベースにした、新しい12mm径のバイオセルロースドライブユニットを搭載。 Pi8と並行して開発され、「より手の届きやすい価格を実現しながら、 数多ある競合製品以上に優れた音響性能、快適性、機能性を提供することを目標に設計された」という。Pi6の音質は、これまでのフラッグシップ・イヤフォン 「Pi7 S2」に匹敵するという。
最新のQualcomm製チップセットを採用し、 ワイヤレス通信の安定性と接続性を向上させた。Bluetoothのバージョンは5.4で、 2台のデバイスを同時に接続してシームレスに切り替えられるマルチポイン ト接続にも対応。最大96kHz/24bitに対応する aptX Adaptiveコーデックをサポートする。aptX Losslessには非対応。
ANCを搭載しているが、Pi6はPi7 S2と同じ通話ノイズ除去プラットフォームを採用している。
Bowers & Wilkins Musicアプリを使い、低音と高音のトーンコントロールが可能。
バッテリー持続時間は、ANC利用時でイヤフォン単体で8時間、ケースで充電すればさらに16時間の使用が可能。ワイヤレス充電には非対応。