iBasso、自社開発ディスクリートPWM-DAC搭載のフラッグシッププレーヤー「DX340」

「DX340」

MUSINは、iBasso Audioより、自社開発のディスクリートPWM-DAC回路を採用したポータブルオーディオプレーヤーのフラッグシップモデル「DX340」を、1月31日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は287,100円前後。予約は24日から受け付けている。

「iBassoの求める究極のサウンドを追求するため」に、合計128枚のPWM-DACで1bitのD/A変換を行なう自社開発のディスクリートPWM-DACを搭載。デジタル部とアナログ部をそれぞれ独立したバッテリーで駆動するデュアルバッテリー設計も採用し、DAC部を電磁干渉から隔離し、電源不足や非安定性による音質劣化を大幅に低減するという。

対応サンプリングレートはPCMが最大768kHz/32bitで、DSD 512のネイティブ再生もできる。再生時間は約11時間、充電時間は約2.5時間。高速データ通信、急速充電に対応したUSB 3.1 Type-Cポートを搭載する。急速充電規格はQC3.0、PD3.0(最大18W)に対応。

交換可能なアナログ基板設計のAMPカードシステムも採用している。既発売のAMPカード「AMP1Xシリーズ」や「AMP12」「AMP13」などに対応するほか、今後開発予定というAMP1Xシリーズ新モデルとも互換性がある。「各AMPカードはそれぞれにユニークな特性や強みがあり、DX340はこのAMPカードシステム備えることで、変幻自在なサウンドでユーザーの様々なニーズや趣向に対応することができる」とのこと。交換用の適合プレートは後日発売予定。

製品には、新開発の「AMP15」が付属する。AMPカードで初めてDC12V電源入力に対応したモデルで、DC電源入力時のみ「Super Gain Mode」が使用可能。最大出力が2,150mW＋2,150mW＠32Ω(4.4mmバランス接続時)まで強化される。

出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスで、どちらもラインアウト兼用。バッテリー駆動時の最大出力は4.4mmバランスが1,200mW＋1,200mW@32Ω、3.5mmシングルエンドが312mW＋312mW＠32Ω。そのほか同軸デジタル出力、USBデジタル出力も搭載。

プロセッサーはQualcomm Snapdragon665で、メモリは8GB、ストレージは256GB。最大2TBまでのmicroSDカードも利用できる。BluetoothとWi-Fiも利用でき、Bluetoothコーデックは受信時でAACとSBC、送信時でAAC、SBC、aptX、aptXHD、LDACをサポートする。

OSはAndroid 13で、システムレベルでSRCをバイパスすることで、専用アプリ「Mango Player」や好みのアプリケーションの両方で「Non-SRC機能」を利用でき、フルサンプリングで音楽を楽しめる。音楽再生にのみ特化したLinuxベースのサウンドシステム「Mango OS」も搭載。

筐体はステンレス合金製で、6インチAMOLEDタッチディスプレイを搭載する。外形寸法は約150mm×77.5mm×19mm、重さは約486g。12V 電源ケーブルや専用レザーケース、スクリーンプロテクター2種などが付属する。