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トーレンス伝説のターンテーブルが復活「TD124DD」。DDモーター、新設計アーム搭載
2025年2月5日 10:00
PDNは、トーレンスの伝説的ターンテーブル「TD124」を、DDモーターの採用をはじめ、現代の技術でリファインし復活させた「TD124DD」を2月15日に発売する。価格は1,980,000円。カラーはグレー。
オリジナルのTD124は1957年に発表され、世界中の放送スタジオで採用。オーディオファンにも人気となり、現在もTD124の熱心なファンが愛用し続けている。新生トーレンスが、この伝説的なターンテーブルを復活させたのがTD124DDとなる。
新しいTD124DDは、アイドラーとベルトを備えたオリジナルのドライブの代わりに、Delrinベアリング・ミラーを備えた新開発のトーレンス12極高精度ダイレクトドライブ・モーターを採用。これにより強力なトルクが得られ、正確な速度制御が可能になり、ドライブからの不要な振動をプラッターから遠ざけたうえで、パワフルというオリジナルモデルの音の傾向を継承したという。
メカニカル・プラッター・ブレーキを備えたダブル・プラッターは、電子モーター・ブレーキを有した 質量3.5kgの非磁性アルミニウム・プラッターに置き換えられている。
トーンアームTP124も、オリジナルの機能性を継承しながら新規設計。選択したカートリッジに合わせて、すべてのパラメーターを正確に調整でき、ルビー・ベアリングを備えた革新的なアンチ・スケーティング機構と、針のスムーズな上げ下ろしを容易にする特許取得済みの電動トーンアーム・リフターを備えている。
スプリングを用いて針圧の加圧を行なうダイナミック・バランス型トーンアームで、水平軸受には特殊オイルを使用した高精度日本製ボールベアリングを使用。広範な調整オプションに加えて、同梱のヘッドシェルは、カートリッジの選択に関して非常に柔軟性を備えている。
SPUカートリッジに適合する重めのカウンターウェイトも付属。内部のOFC銅線は慎重なリスニングテストを経て選択されたという。
電動トーンアーム・リフターの機構は、ターンテーブルの他の電子機器から完全に独立。リフト自体に直接組み込まれたミニモーターにより、ボタンを押すだけでトーンアームをスムーズに下降・上昇が可能。
外部リニア電源ユニット「TPN124」がセットになっており、この電源も最新の設計で新開発。余裕のあるサイズのトロイダルトランスを採用し、「既存のフィルタリング容量とともに、想像しうるあらゆる動作条件下で必要な電圧を供給する」という。
アンバランス出力に加えて、バランスXLRコネクターも装備。MCカートリッジを使用し、XLRソケットを介したバランス接続により、フォノ・プリアンプを備えたハイエンド・システムにTD124DDを接続する際に、最適な信号伝送と、可能な限り最高のサウンドを保証するという。
外観や機能性はオリジナルモデルに忠実にこだわり、できる限り再現したという。プラッター一体型のEPアダプター「PUCK」をはじめとして、向かって左に位置するプラッター・ブレーキレバー、回転数確認のストロボスコープ、組み込み小型水準器、ピッチコントロールや操作レバーの形状まで、オリジナルのデザインにこだわっている。
外形寸法は425×350×185mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は17kg。