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トーレンス、伝説的レコードプレーヤーの後継「TD1601/TD1600」。新サブシャーシ構造採用

レコードプレーヤー「TD1600」

PDNは、トーレンスの新製品として、フローティング/サブシャーシ構造を採用したレコードプレーヤー「TD1601」と「TD1600」を12月2日に発売する。価格は、ベースモデルであるTD1600が880,000円、電動リフターやシャットオフ機能付きのTD1601が990,000円。

電動リフターやシャットオフ機能付きのTD1601

多くのトーレンスの製品ラインナップの中でも、最も成功し、知られている伝説的モデル「TD160」の後継機。「新しいサブシャーシ・ターンテーブルTD1601およびTD1600は、50年前のオリジナルTD160と同じ革新的な精神、細部へのこだわり、最高のアナログ音楽再生に対する情熱を体現している」という。

更なる外部振動の遮断を目指し、新たなサブシャーシ構造を採用。3つの円錐スプリングが重いサブシャーシを支えているが、これらのスプリングはベースプレート上に設置され、サブシャーシはその上に置かれており、従来のように吊り下げられてはいない。スプリングの調整も底板を開けることなく、下部より容易に調整可能という。

完全に切り離されたシンクロナス・モーターは、伝統に従って、重いインナー・プラッターと正確に配置されたソリッドなアルミニウム製のアウター・プラッターをグランドベルトで駆動。トーンアームは専用トーンアームベースにマウントしている。

新開発のシンクロナス・モーターは、インテリジェントな制御エレクトロニクスにより、選択されたターンテーブル速度を正確に維持。モーターに常に十分な電力を供給し最大限の音質を引き出すために、最新の16V外部リニア電源TPN1600を新設計した。

TD1601のプラッターを外したところ

余裕のあるサイズのトロイダルトランスを採用し、既存のフィルタリング容量とともに、想像しうるあらゆる動作条件下でシンクロナス・モーターに必要な電圧を供給。電源の問題による音楽信号のわずかな乱れも排除したとのこと。

XLRソケットを介したバランス接続にも対応。ターンテーブルとフォノ・プリアンプの間で最も干渉の少ない接続が可能という。

TD1600の背面

伝統的なJ型9インチ・アームを採用。高品質のナイフエッジ・ベアリングも採用しており、SMEコネクターも搭載。精密なアルミニウムチューブで構成されている。

マグネット・ガイダンス・システムにより、ふらつきを防止。トーレンスの歴史上、初めてナイフエッジ・ベアリングを採用したモデルでもあり、アンチスケーティングは、スプリングを使用する伝統的な方法で調整され、アームの高さ(VTA)とアジマスの調整も可能。

TD1601は、特許取得済みのタッチレス・エンド・オフ機構を備えた、電動トーンアーム・リフターを装備。ターンテーブルの他の電子機器から完全に独立しており、リフト自体に直接組み込まれたミニモーターは、ボタンを押すだけでトーンアームをスムーズに下降・上昇させ、レコードの溝に導く。

TD1601

光電子トリガーのエンドオフ機構は、音質に一切影響を与えず、スタイラスがランアウト溝に達するとプラッターを停止させ、アームを持ちあげるオートリフトアップが可能という。

外形寸法は454×369×180mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は11kg。