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RED、ニコンZマウント採用したシネマカメラ。AF性能も強化
2025年2月13日 17:19
ニコンの子会社であるRED Digital Cinemaは、ニコンZマウントに対応したデジタルシネマカメラ「V-RAPTOR [X] Z Mount」と「KOMODO-X Z Mount」の2モデルをRED、RED正規代理店を通じて発売する。日本の正規代理店であるRAIDが予約を受け付けており、ボディ単体の価格はV-RAPTOR [X] Z Mountが634万400円、KOMODO-X Z Mountが152万1,300円。
「Z CINEMA」シリーズ最初の製品となっており、REDのカラーサイエンスを活かした画質と独自の画像圧縮技術をはじめとする高性能はそのままに、大口径、ショートフランジバックが特長であるニコンのZマウントに対応。「映像制作者に、これまでにない幅広いレンズの選択肢を提供する」としている。
収差が極めて少なく、高い解像感で被写体を被写体を忠実に捉えるNIKKOR Zレンズが使用可能になるほか、「マウントアダプター FTZ II」を使うことでNIKKOR Fレンズにも対応。人気の高いオールドレンズを含むAI Nikkor以降の多彩なNIKKOR レンズラインナップをRED製品と組み合わせて使用できる。
2モデルとも4月発売予定のパワーズームレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」のパワーズームレンズコントロールに対応するほか、従来モデルからAF性能も強化されている。
V-RAPTOR [X] Z Mountは、ハイフレームレートや暗所性能、広いダイナミックレンジ、高解像度を実現する8K VVグローバルシャッターセンサーを備えたREDのフラッグシップモデル「V-RAPTOR [X]」のZマウント対応版。
グローバルシャッターセンサーを使った自然で有機的な映像を撮影するための機能「RED Global Vision」を搭載しており、拡張ハイライトモードでは最大20段以上のダイナミックレンジでハイライトの色とディテールをより効果的に捉え、厳しい照明条件や環境下においても繊細で滑らかなグラデーションを実現する。
KOMODO-X Z Mountは、広いダイナミックレンジと高速性能を持つ6K S35グローバルシャッターセンサーを小型なボディーに搭載した「KOMODO-X」のZマウント対応版。6K 80pおよび4K 120pでの撮影性能が特長で、「映画市場での豊富な経験をもとに構築されたREDのカスタムカラーサイエンスで、シネマクオリティーの美しい描写力を発揮する」という。
RED独自のRAW動画データ形式であるR3Dフォーマットが利用可能。高効率かつ取り回しが良いほか、編集耐性が高く、自由度の高いグレーディングを実現する。