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米Amazon、生成AI搭載「Alexa+」発表。自然な会話で意図を理解「信頼できるアシスタントのように応答」

生成AIを搭載した次世代アシスタント「Alexa+」

米Amazonは27日、生成AIを搭載した次世代アシスタント「Alexa+」を海外発表した。より会話がしやすく、賢く、パーソナライズされたアレクサになるという。今後数週間、早期アクセスとして米国でEcho Show 8、10、15、21所有者を優先に展開。その後、数カ月に渡って段階的に展開していく。費用は月額19.99ドルだが、Amazon Prime会員は全員無料で利用できる。

Alexa+は自然な会話が可能で、「考えがまとまっていない状態で話したり、口語表現を使用したり、複雑なアイデアを探ったりする場合でも、Alexa+はあなたの意図を理解し、信頼できるアシスタントのように応答する」とのこと。

何万というサービスやデバイスと連携するため、「エキスパート」という概念を作成。ユーザーのために特定の種類のタスクを実行するシステム、機能、API、および指示のグループとなる。

具体的には、Philips Hue、Roborockなどの製品を使用してスマートホームを制御したり、OpenTableやVagaroで予約やアポイントメントを取ったり、Amazon Music、Spotify、Apple Music、iHeartRadioなどから音楽を再生したり、Amazon FreshやWhole Foods Marketから食料品を注文したり、GrubhubやUber Eatsに配達を注文したり、Ticketmasterでチケットが発売されたときに通知したり、誰かが家に近づいているときにRingを使用して警告するといったことも可能。

パーソナライズでは、ユーザーが何を購入したか、何を聴いたか、どのビデオを見たか、商品を発送した住所、支払い方法などを把握。家族のレシピ、重要な日付、事実、食事の好みなどを伝えると、アレクサがその知識を活用して役立つアクションを取ってれる。

PCのブラウザ、モバイルアプリ、電子メール経由でドキュメント、メール、写真、メッセージを共有し、アレクサに記憶させたり、要約させる事もでき、アレクサの知識を増やすことも可能。例えば、ライブミュージックのスケジュールの写真を送信し、アレクサに詳細をカレンダーに追加させたり、学習資料をアップロードしてアレクサにクイズに変えてもらったり、子供の学校からのメールをアレクサに転送し、「早退予定をカレンダーに追加して」や、「教室でボランティアをする日をリマインドして」と依頼することも可能。

プライバシーとセキュリティにも配慮。Alexa+とのやり取りやさまざまな設定などの重要な情報は、Alexaプライバシーダッシュボードに一元化される。