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富士フイルム、シリーズ初のレンズ一体型ラージセンサーカメラ「GFX100RF」

GFX100RF シルバー

富士フイルムは、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載した「GFXシリーズ」の最新モデル「GFX100RF」を4月10日より発売する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格はオープンで、市場想定価格は830,500円前後。

1億2百万画素ラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II」と最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した、GFXシリーズ初となるレンズ一体型デジタルカメラ。

ブラック

GFX 102MP CMOS IIは、画素構造とマイクロレンズの進化により、広いダイナミックレンジ、低ノイズ撮影を可能にするとともに、周辺画質やAF精度をさらに向上。新規開発レンズと色再現技術によりGFXシリーズならではの描写性能を備えている。

新開発の35mmF4レンズ(35mm判換算28mm相当)を装備。汎用性の高い画角と、最新のAI技術による被写体検出AF、高速・高精度AF機能により、趣味のスナップ撮影から、ルポルタージュ撮影などのプロの撮影現場までさまざまなシーンでパフォーマンスを発揮するという。

また、レンズや本体の設計を見直し、レンズ一体型ながらGFXシリーズでは最軽量となる、質量約735gを実現。従来の最軽量モデル「GFX50R」の重量775g(ボディのみ)に対して大幅に軽量化した。

4K30p 4:2:2 10bit動画撮影に対応。ISO100の常用感度設定で広いダイナミックレンジと低ノイズでの撮影を可能にするほか、13+stopの「F-Log2」により階調豊かな映像表現とポストプロダクションでの高い柔軟性を提供するとしている。

アドビの「Frame.io Camera to Cloud」に対応し、動画・静止画ファイルを直接Frame.ioへアップロードできるため、撮影から編集までが素早く行なえる。

写真フィルムやアナログカメラなどに由来する9種の多彩な撮影フォーマットをシンプルな操作で切り換えられる「アスペクト比切換ダイヤル」を初搭載。被写体や撮影意図に応じて、アスペクト比をダイヤルで切り換えて選択できる。また新たに「3:4」と「17:6」のアスペクト比も追加している。

1億200万画素の高画素を生かしたデジタルテレコン機能をさらに使いやすくするため、カメラ正面にデジタルテレコン切換レバーを搭載。レバー操作で素早く直感的に画角を選択できる。35mm(35mm版換算28mm)で設計された画角を45mm(35mm判換算36mm)相当、63mm(35mm判換算50mm)相当、80mm(35mm判換算63mm)相当の画角へ3段階にわたって切り換えられる。

同社で初めて、精密なアルミの削り出し加工を施したカメラ軍艦部を採用。レンズリングやダイヤル類、底面プレートなど細部のパーツにも同様に削り出し加工を施すことで、「カメラを手に持った時に感じる金属の質感とデザインの統一感が一層高まり、所有する悦びを感じられるデザインに仕上がった」とする。

モニター部は、3.15型210万ドット2軸チルト液晶モニターを採用。モニターの3:2のアスペクト比に合わせて撮影時のアイコンを最適配置する新しいユーザーインターフェースを搭載。没入感の高い撮影が可能としている。

アスペクト比に応じて撮影範囲外を半透明やラインで表示するサラウンドビュー機能を新搭載し、ファインダーを覗きながら、レバーで切り替えることで、EVFながらOVFのようにフレーム外を意識した撮影体験を提供するとのこと。

外形寸法は133.5×76.5×90.4mm(幅×奥行き×高さ)。プロテクトフィルター「PRF-49」を同梱。専用アダプターリングと組み合わせることで、防塵・防滴を実現。小雨や埃が舞うアウトドア環境下でも安心して使用できる。アルミ切削加工による専用レンズフードと専用アダプターリングや、ロープタイプのショルダーストラップも付属する。