ニュース

富士フイルム、6.2K撮影もできる高級コンデジ「X100VI」

「X100VI」(シルバー)

富士フイルムは、シリーズ初のボディ内手ブレ補正機能を搭載した高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100VI」を3月下旬に発売する。カラーはシルバーとブラックで、価格はオープンプライス、店頭予想価格は281,600円前後。

「Limited Edition」パッケージ

また富士フイルムグループの創立90周年限定モデル「Limited Edition」も全世界1,934台限定で、同じく3月下旬に発売する。価格はオープンプライス、直販価格は350,900円前後。

「X100VI」(ブラック)

光学式・電子式を切り替えられる独自の「ハイブリッドビューファインダー」や、高級感のある外観と直感的な操作性を実現するデザイン、独自の色再現などが好評を得ているX100シリーズの最新モデル。

APS-Cサイズの裏面照射型約4,020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと画像処理エンジン「X-Processor 5」を採用。新開発の最大6段のボディ内手ブレ補正機能を、X100シリーズとして初めて搭載しつつ、重さ約521g(バッテリー・メモリーカード含む)の小型軽量ボディを実現している。外形寸法は128×55.3×74.8mm。

新センサーは画素構造の改良により、さらに多くの光を効率的に取り込むことができるようになり、従来モデルでは拡張感度だったISO125を常用感度として利用できる。レンズは35mm判換算約35mm相当となる23mm F2.0のフジノン単焦点。

ディープラーニング技術を用いて開発したAIによる被写体検出AFもシリーズ初採用。動物、鳥、車、バイク、自転車、飛行機、電車、昆虫、ドローンをAIで検出できる。AF予測アルゴリズムも従来モデルから進化し、高速で動く車や動物など、幅広い被写体を撮影できる。

動画機能としては、6.2K/30p 4:2:2 10bitの内部記録に対応した。4K/60pや1,080/240pにも対応し、小型軽量ボディながら高品質な動画撮影ができる。

動画撮影中のトラッキングAF機能も新搭載した。AF-C+ワイド/トラッキングAF使用時に、追従する被写体をタッチで指定でき、被写体が複数あるシチュエーションでも狙った被写体を追従できる。

クラウドサービス「Frame.io Camera to Cloud」に対応し、動画・静止画ファイルを直接Frame.ioへアップロードできる。

多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」に、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」を、X100シリーズを含むデジタルカメラ「Xシリーズ」で初搭載。写真フィルムを選ぶ感覚で、被写体やシーンにあわせて全20種類のモードを切り替えられる。

従来モデルと同様、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を自由に切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載。「X100シリーズ」の特長である「ファインダーを覗いて撮る」撮影スタイルを追求できる。

電子ビューファインダーには約369万ドットの有機ELパネルを採用した。

背面液晶は約162万ドットの3型チルト式タッチパネルディスプレイ。超薄型のチルト式で、モニターをフルフラットに格納できる。

筐体はボディ天面と底面に採用したアルミニウムの成形や質感、色味にこだわり、高級感のある外観に仕上げたほか、グリップ形状を微調整し、グリップ感を改善。背面のボタンも右手で操作しやすい位置に移動させた。

バッテリーは「NP-W126S」で、動画の実撮影電池寿命は6.2K/4K時で約45分。静止画の撮影可能枚数はノーマルモード時EVF使用で約310枚、OVF使用で約450枚。

Limited Editionには、1934年創業当時のコーポレートブランドロゴと限定モデルの証であるシリアルナンバーを刻印

全世界1,934台限定のLimited Editionでは、カメラ本体に1934年創業当時のコーポレートブランドロゴと限定モデルの証であるシリアルナンバーを刻印。限定ストラップやソフトレリーズボタンなども同梱する。

別売りアクセサリーのアダプターリング「AR-X100」とプロテクトフィルター「PRF-49」を装着すると防塵・防滴に対応。小雨やホコリが舞うアウトドアでも安心して撮影できる。

そのほか、光学性能やF値を変えることなく焦点距離を変えられるワイドコンバージョンレンズ「WCL-X100 II」とテレコンバージョンレンズ「TCL-X100 II」、本革製レザーケース「LC-X100V」も別売りアクセサリーとして用意する。