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ソニー、小型軽量で8.6KセンサーのVENICE 2用エクステンションシステム

ソニーは、シネマカメラ「CineAlta」のラインナップとして、「VENICE 2」と組み合わせて使用するVENICEエクステンションシステムMini「CBK-3621XS」を2025年夏に発売する。価格はオープン、市場想定価格は430万円前後。8.6KフルサイズCMOSセンサーを搭載しつつ、既存のエクステンションシステムから約70%の小型化を果たしている。

新開発の細くしなやかな脱着式ケーブルも採用。既存のVENICEエクステンションシステム2「CBK-3620XS」から大幅な小型軽量化と新ケーブルにより、VENICE 2の機動性と撮影自由度をさらに高め「シネマトグラファーが思い描く映像制作を可能にする」という。

ヘッド部分には、VENICE 2の8Kモデルと同等の8.6KフルサイズCMOSセンサーを搭載。VENICE 2の6Kモデル、8Kモデルの両方と互換性があり、6Kモデルと組み合わせると8K撮影が可能になる。

9種類のNDフィルターも同梱。ヘッド部に挿入する方式で、挿入されたNDフィルターの濃度情報はVENICE 2側で自動認識される。

ヘッド部の重量は、Eマウント時で約0.54kg、PLマウントアダプター使用時で約1.05kg。ヘッド部外形寸法も63.9×60.2×103.2mm(幅×奥行き×高さ)と小型で、手持ち撮影はもちろん、小型ジンバルへの搭載、狭所への設置など、撮影自由度が向上している。

また、2台のCBK-3621XSを隙間なく横に並べると、センサー中心間の距離は約64mmで、人の瞳孔間距離とほぼ等しくなるため、高品位で自然な立体映像が撮影できるという。

新開発のケーブルは、直径7.6mmで、既存モデルのケーブル直径10.9mmから3.3mmスリム化。細く、かつしなやかで、ケーブル自体の軽量化と取り回しの容易さを両立している。

ヘッド部とケーブル部は着脱可能で、既存モデルでは設置が難しかった狭所にも設置可能。付属ケーブル長は4.5mで、別売りで12m版「CBK-12C3621」も用意する。