シャープ、亀山モデルに加え「日本生産」を訴求

-堺生産の開始で、「亀山 + 堺」の提案へ



 シャープは、年末商戦向けに「頑張って日本生産」の店頭POPを製作。液晶テレビ「AQUOSシリーズ」の販促に活用する。

BDレコーダ搭載モデル「LC-40DX2」の展示例

 これまで「亀山モデル」を前面に打ち出した訴求を行なってきたが、10月1日から、第10世代の液晶パネルを生産するグリーンフロント堺を稼働。このパネルをLED AQUOSに採用するなど、フラッグシップモデルが亀山生産に留まらない状況になってきたことで、「日本生産」を打ち出すことになる。

 現在、日本で販売している同社の製品のうち、年末商戦向けに投入した「LED AQUOS」は、パネルをグリーンフロント堺および亀山第2工場で生産し、組立を亀山工場で実施。また、32インチ以上の液晶テレビでは、亀山第2工場のパネルを使用し、組立を亀山工場で実施。さらに、20インチ台の液晶テレビは、亀山第2工場、三重(多気)工場で生産している液晶パネルを使用し、組立は栃木県の矢板工場などで行なう体制となっており、日本生産という意味では、複数の組み合わせが存在している。これらの組み合わせを総称する形で「日本生産」を打ち出す。

 「海外向けモデルでは、一部海外メーカーからパネルを調達しているが、日本向け製品は、すべて日本で生産したパネルを採用する『地産地消』で展開している」という。

「頑張って日本生産」のPOPUV2A搭載の「LC-52LX1」(左)や「LC-60LX1」(右)の展示例

 同社では、「亀山モデルとしての訴求をやめるわけではない」としながらも、「グリーンフロント堺が稼働したことに伴い、日本生産という観点から、シャープの信頼性、高品質などを訴求する。また、日本生産は年末年始商戦向けのキャンペーンとして展開するが、時期を限定するものではない」として、今後も継続的に活用する可能性も示唆する。

 一方で、「日本生産」の前に、「頑張って」という言葉を添えている点も興味深い。同社では、「現在の為替の環境のなか、企業努力によって、高品質の日本生産にこだわり続けるシャープの姿勢を示したもの」としている。

 12月17日から全国3,000店舗において、「頑張って日本生産」のPOPを活用した展示を順次開始しており、国内生産ならではの安定品質を訴求していく。


■ 年末商戦でも液晶テレビシェア4割を維持

 年末商戦に突入しても、シャープのシェアは他社を圧倒している。

 

年末商戦のメーカー別販売台数シェアなど(出展:BCN)
 BCNの調べによると、薄型テレビ全体では、過去4週間に渡って39%前後のシェアを維持しており、最新週となる12月14日~20日では39.1%のシェアを獲得。パナソニックの18.3%、ソニーの15.6%、東芝の14.8%の2位グループを大きく引き離している。

 また、液晶テレビでは、40%を超えるシェアを維持しており、同じく最新週では42.2%となり、ソニーの16.8%、東芝の15.9%、パナソニックの13.8%となり、やはり2位グループを大きく引き離している。

 特に年末商戦の注力製品と位置づけている「LED AQUOS」は、最近4週間の推移でみても、シャープの全販売台数の最大9.0%(11月30日~12月6日)を占めているという出足の良さを見せている。また、もうひとつの柱とするBDドライブ搭載AQUOSも、最新週で16.2%を占めている。

 「一部では品薄の状態になるほどの人気ぶり。これらの付加価値モデルが、年末商戦におけるシャープの差別化策となる。日本生産の強みを発揮できる領域でもあり、当社の出荷構成比のうち、LED AQUOSで10%、BD搭載AQUOSで20%とし、あわせて30%以上を付加価値型製品で占めることを目指す」としている。



(2009年 12月 25日)

[Reported by 大河原克行]