radiko、ストリーミングのセキュリティ強化

-「radikoの存続を危うくするサービスに対する措置」


4月7日発表

 IPサイマルラジオ協議会は7日、「radiko.jp」で実施している地上波ラジオのIPサイマル配信実用化試験配信において、ストリーミングのセキュリティを強化したと発表した。

 協議会では強化の理由について「今回のサービスは都市部を中心とした難聴取の解消を目的としたものであり、実質的な放送エリアに向けた試験配信という枠組みで権利者、広告主など関係者のご理解をいただいております。エリア外の聴取を可能にするサービスが一般化しますと、実用化が困難になる可能性もあるため、その対策としてストリーミングのセキュリティを強化させていただきました」と説明。

 さらに、「今回のセキュリティ強化はラジオの楽しみを広げるための様々なアプリを排除することが目的ではありません。エリア外聴取環境の提供、収益を得るものなどradikoの存続を危うくするサービスに対する措置」としている。

 IPサイマルラジオについては、ユーザーが作成したiPhone用アプリで聴取可能になっていたが、編集部(東京・市ヶ谷)で7日16時30分に「iRadiko」、「ラジ朗」という2つのアプリでテストしたところ、「iRadiko」では3G/無線LANのどちらでも聴取できなくなっている。


(2010年 4月 7日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]