ヒビノ、iBassoのハイエンドDAC+アンプ「D12 Hj」

-デュアルオペアンプ/DAC搭載。下位のカラバリも


 ヒビノインターサウンドは、iBasso AudioのDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ、フラッグシップモデル「D12 Hj」を12月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は32,000円前後。カラーはヘアライン仕上げのバーティカル・ブラッシュドブラック。

 また、既発売の低価格モデル「T3 Hj」と、DAC内蔵中級モデル「D2+ Hj Boa」にカラーバリエーションを追加。「T3 Hj」のホワイト/シルバー・バージョン「T3W Hj」を12月20日に、「D2+ Hj Boa」のブラッシュド・シルバー・バージョン「D2+S Hj」を12月9日に発売する。「T3W Hj」のみ限定生産となっており、価格はどちらもオープン。店頭予想価格は既発売のカラーと同じで、「T3W Hj」が13,000円前後、「D2+S Hj」が19,000円前後。



■ D12 Hj

中国のメーカーiBasso Audioのフラッグシップ・ヘッドフォンアンプ。型番に“Hj”が付く日本向けの仕様の製品となっている。

DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ、フラッグシップモデル「D12 Hj」。左が前面、右が背面

 最大の特徴は、DAC部分、オペアンプ部分をLRで独立させ、配置。小型ながらデュアルモノ・オペアンプ、デュアルDACを搭載している事。「忠実な原音再現性とノイズの少ない優れた音響性能を両立した」という。

 リチウムポリマー式充電池を内蔵し、アナログ入力を備え、iPodなどのポータブルプレーヤーと接続してポータブルヘッドフォンアンプとして使用可能。さらに、同軸デジタルと光デジタル入力も各1系統装備。単体DACとして使う事もできる。なお、中級モデルの「D2+ Hj Boa」、「D2+S Hj」には同軸/光デジタル入力は備えていない。

 USB端子も装備。PCと接続してUSBオーディオデバイスとしても動作。ノートPCなどと組み合わせて、PCのサウンドを高音質で楽しむ事もできる。

 なお、USB接続時は16bit/48kHzまで、同軸/光デジタル入力時は24bit/96kHzまでサポートする。搭載DACはWolfsonの「WM8740」。

 出力はヘッドフォンとアナログライン出力(どちらもステレオミニ)を各1系統装備。アナログライン出力はアナログライン入力兼用で、DAC動作時のみ出力として機能する。

 充電はUSB経由で行ない、充電所要時間は約6時間。ヘッドフォンアンプ動作時は最大30時間の連続駆動が可能。DACとヘッドフォンアンプ使用時は最大約18時間となる。外形寸法は55×98×25mm(幅×奥行き×高さ)。重量は150g。



■ T3W Hj/D2+S Hj

 7月から発売している「T3 Hj」、「D2+ Hj Boa」のカラーバリエーション。「T3W Hj」のみ限定生産で、ホワイト/シルバー・バージョン。「D2+S Hj」はブラッシュド・シルバー・バージョンとなる。カラー以外の仕様は従来モデルと同じで、従来のカラーも併売される。

左が「T3W Hj」のホワイト/シルバー・バージョン、右が「D2+S Hj」のブラッシュド・シルバー・バージョン

 「T3W Hj」はアナログ入力のみ備えたヘッドフォンアンプ。外形寸法37×64.5×10mm(幅×奥行き×高さ)、重量28gという、コンパクト・軽量な筐体が特徴。省電力ながら高い出力性能、低歪性能を実現するという3chアーキテクチャー構成を採用。最大出力は76mW×2ch(16Ω)。ヘッドフォンの推奨インピーダンスは8~300Ω。充電所要時間は約2.5時間で、最大38時間の連続駆動が可能。背面シャーシにはさびにくく、耐久性の高い陽極酸化ステンレスを使用する。

 「D2+S Hj」はヘッドフォンアンプ機能に加え、DACも内蔵。USBでPCと接続し、PCのサウンドを楽しむ事もできる。DACチップはWolfsonの「WM8740」。アンプの最大出力は125mW×2ch(16Ω)。ヘッドホン推奨インピーダンスは8~300Ω。外形寸法は51×82×21mm(幅×奥行き×高さ)。重量は108g。充電所要時間は約3時間で、最大38時間の連続駆動が可能。


(2010年 11月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]