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ヤマハ、学校向けピアニカを30年ぶりモデルチェンジ

衛生面や持ちやすさを改善。リコーダは環境対応強化

 ヤマハは、学校向けのピアニカを30年ぶりにモデルチェンジし、新モデル「P-32E/EP」を10月1日より発売する。価格は6,600円。カラーはブルー(P-32E)とピンク(P-32EP)の2色。

P-32E
P-32EP

 小学校の音楽の授業での利用を想定した32鍵のピアニカ。正確な音程と音質、堅牢性の高さなどが評価されていた「P-32D/DP」を30年ぶりにリニューアルし、指導者や児童、保護者の声を取り入れて、演奏しやすさに加え、衛生面や持ちやすさに配慮した点が特徴となる。

 本体は丸みを帯びた形状にし、立奏で本体を持つ際に子どもの手にフィットするように改良。重量も50g軽量化し、600gとなった。

 卓奏/立奏のどちらにも使用できる演奏用パイプを新たに開発。クリップに長いパイプを挟むことにより、長さを調節して鍵盤を見ながら演奏ができるようになり、パイプが邪魔にならず演奏しやすくなったという。また、卓奏における演奏待機時には、クリップにパイプを挟んで固定することで、パイプの置き位置に気を取られることがなくなり、吹込口が机上に付着しないため、衛生面でも優れているとする。

 従来より採用していた中空二重ブロー成型を引継ぎ、耐久性に優れた丈夫な構造で楽器をしっかり守っている。本体の外形寸法は425×96×49mm(幅×奥行き×高さ)。ケースの持ち手は子どもの手にフィットしやすい形状に改良し、ケースの外形寸法は456×173×58mm(同)。

バイオマス由来樹脂を採用したリコーダーも

 また、ソプラノリコーダーも一新し、ジャーマン式の「YRS-401」とバロック式の「YRS-402B」を10月より発売する。価格は2,100円。新たに環境にやさしいという東レのポリ乳酸樹脂「エコディア」を採用したことが特徴。

YRS-401

 バイオマス由来樹脂のエコディアの採用により、従来のABS樹脂より若干重量が重くなっており、木製リコーダーに近い芯のある音色や、音の鳴りやすさ、芯のあるまろやかな音色などを実現。高音も出やすくなっているという。

(臼田勤哉)