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4K対応AQUOSに広色域ミドルクラス機「US20」。60/52型

UD20からモスアイ等省略。シャープ4K TVは3シリーズに

 シャープは、ミドルクラスの4K液晶テレビ「AQUOS US20シリーズ」を10月24日より発売する。60型の「LC-60US20」と52型「LC-52US20」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は60型が38万円前後、52型が34万円前後。

LC-52US20
AQUOS US20シリーズ

 4K AQUOSは、最上位シリーズの「UD20」が70、60、52型、エントリーシリーズ「U20」が50、40型を販売しているが、US20シリーズはその中間に位置づけられる。

 UD20との違いは、パネルが低反射の「モスアイ」ではなくなるほか、スピーカーも本体別体の“サウンドバー“ではなく、通常のアンダースピーカー型となる。それ以外の自社4K液晶パネルや広色域「リッチカラーテクノロジー」などの特徴は、UD20から継承している。

 US20の投入により、シャープ4K AQUOSは3シリーズ7機種展開となる。

LC-60US20
4K AQUOS 3シリーズ(左からU20、US20、UD20)
U20(左)とUS20(右)
シリーズUS20UD20U20
サイズ60/52型70/60/52型50/40型
パネル自社自社他社
モスアイ--
リッチカラー
広色域
-
サウンドバー
スピーカー
--

広色域パネル採用の4K AQUOS

 解像度3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを採用し、バックライトはエッジ型のLED。視野角は上下176度、左右176度。テレビコントラストは1,000万:1。下位シリーズのU20は他社パネルだが、US20は自社製パネルを採用している。

LC-60US20
US20シリーズ(左)とUD20(右)

 パネルの表面加工は、映り込みを抑える「4K低反射パネル」。上位機UD20シリーズで採用している「モスアイ」程ではないが、部屋の照明や外光などの映り込みを抑えている。

 色域を拡張した「リッチカラーテクノロジー」も採用。新発光材料を採用したLEDバックライトと、色復元回路により、色再現範囲を大し、地デジ放送の色域「ITU-R BT.709」を超え、デジタルシネマ(DCI)の色域に迫る広色域を実現。より自然で豊かな発色や臨場感の向上を実現したという。

 映像エンジンは、入力されたフルHD信号を4Kにアップコンバートする「AQUOS 4K-Master Engine PRO」を搭載。ピクセル単位の映像分析を行ない、明るさを再配置して輝度をコントロールする「ピクセルディミング」により、黒の締りの向上やコントラスト感の大幅に向上を実現する。また、映像を周波数解析し、帯域ごとに適切な4Kアップコンバートを行なう「アダプティブアップコンバート」も搭載している。

 3Dにも対応。フレームシーケンシャル方式の3Dに対応し、Bluetooth方式の3Dメガネ「AN-3DG50」がオプションとして用意される。

 4系統のHDMI端子は、HDMI 2.0とHDCP 2.2をサポートし、4K/60Hz映像や4K試験放送の入力に対応。同社の4Kチューナ「AQUOS 4Kレコーダー(TU-UD1000)」も接続できる。

 また、ネットワーク経由の4K映像サービスにも対応。EthernetとHEVCデコーダ、ひかりTVチューナを内蔵し、今秋スタート予定の「ひかりTV」の4Kビデオオンデマンドが受信可能になる。なお、ひかりTVの利用のためにはNTT東西の「フレッツ光ネクスト回線(IPv6)」や視聴契約が必要となる。

ひかりTVの4K VODに対応

スタンド部

 チューナは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×2で、別売USB HDDへの2番組同時録画に対応する。Ethernetのほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANも搭載。ひかりTVのほか、HuluやDMM.comなどAQUOS City経由で各種VODサービスに対応する。

 また、USB HDD内のコンテンツを家庭内で配信できるDLNAサーバー機能やDLNAレンダラーなどに対応。操作メニューはテレビとネット情報を一覧表示できる「ビジュアルモーションガイド」。Hybridcastや、お客様相談センターのオペレータがAQUOSの状態をインターネット経由で確認しながら相談に応じる「あんしんリモートサポート」に対応する。

 Miracastに対応し、対応スマートフォンの画面をAQUOS US20に表示して楽しめるほか、Bluetoothもサポート。スマートフォンでリモコン操作や番組検索を行なう「AQUOSコネクト」にも対応している。

LC-60US20
LC-52US20

 SDカードスロットも装備し、SDカード内の写真閲覧も可能で、合計400MBまでの写真を本体メモリにコピーできる。本体メモリ内の写真は、「かんたん4Kフォトフレーム」により、リモコンのスライドショーボタンでBGM付き再生可能。

 スピーカーは、アンダースピーカー型で10W×2ch+15Wの合計35W出力。13×2cmのフルレンジ×2と8cmのウーファを搭載し、専用の音声LSI「AudioEngine」により、音質チューニングを行なっている。

 HDMI×4のほか、D5×1、コンポジット×1、D-Sub15ピン(アナログRGB)×1、ヘッドフォン出力×1、アナログ音声×1、光デジタル音声出力×1を装備。消費電力は60型が約292W、52型が約246W、年間消費電力量は、60型が225kWh/年、52型が189khW/年。外形寸法/重量は60型が136.1×36.1×84.8cm(幅×奥行き×高さ)/31kg、52型が117.8×29.6×74.8cm(同)/25kg。

(臼田勤哉)