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Olasonic、スピーカー用アンプを使ってヘッドフォンをバランス駆動するアダプタ

 東和電子は、Olasonicブランドの小型コンポ「NANOCOMPO」シリーズの新製品として、スピーカー用のアンプを使って、ヘッドフォンをバランス駆動する「バランス型ヘッドホンアダプター NA-BH1」を6月下旬に発売する。価格は97,200円。限定品で、5月16日~17日に東京・中野で開催される「ヘッドホン祭 2015」に出品される。

「バランス型ヘッドホンアダプター NA-BH1」

 NANOCOMPOの中で、スピーカーをドライブできる「NANO-UA1a」、「NANO-UA1」、「NANO-A1」の3機種は、バランス出力仕様のパワーアンプを搭載している。このパワーアンプを用いて、ヘッドフォンをバランス駆動するためのアダプタ。バランス出力対応であれば、他社のパワーアンプとも組み合わせられる。

NANO-UA1a(上)と重ねたところ

 背面にスピーカーターミナル型の入力端子を搭載。そこに、パワーアンプのスピーカー出力を接続する。前面にはイヤフォン/ヘッドフォンで各社が採用しているバランス接続用の端子を豊富に搭載。

 具体的には、3極のXLR、4極のXLR、左右独立の3.5mmステレオミニ、2.5mm 4極、角型コネクタの6種類の出力端子を備えている。なお、通常のアンバランス3.5mmステレオヘッドフォンは接続できない。

前面。豊富なバランス出力を備えている
背面。右のスピーカーターミナルが入力用、左がパススルー用

 パワーアンプの駆動力を用いて、「バランス型ヘッドフォンの性能を生かし切る」と共に、豊富な出力端子を備える事で、「同じ条件下で、多種類のバランス接続ヘッドフォンの比較試聴ができる」としている。

 スピーカーのドライブも可能なように、パススルー機能を搭載。出力用のスピーカーターミナルを備えており、「スピーカーON/OFFスイッチ」を備えている。

 対応するヘッドフォンのインピーダンスは8~600Ω、最大入力は28W×2ch(8Ω)。電源は不要。NANOCOMPOの特徴であるコンパクトさは踏襲しており、外形寸法は149×149×46mm(幅×奥行き×高さ)、重量は980g。無垢のアルミから削り出した高剛性筐体を使用している。

(山崎健太郎)