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マランツ、7万円でバイアンプ、ハイレゾネットワーク再生も可能な小型コンポ
(2015/7/14 14:00)
ディーアンドエムホールディングスは、マランツブランドのコンパクトなネットワークCDレシーバ「M-CR611」を8月上旬に発売する。バイアンプ駆動にも対応した個性的な小型コンポで、価格は7万円。
スピーカーは付属しない。マランツでは組み合わせ例として、DALIの「Zensor1」(ペア36,000円、M-CR611とセットで106,000円)を「ベーシックシステム」、B&Wの「686S2」(ペア9万円、M-CR611とセットで16万円)を「スタンダードシステム」、「CM1S2」(ペア128,000円、セットで198,000円)を「プレミアムシステム」として訴求。Zensor1との組み合わせでは、実売で10万円を切る価格が見込まれる。
一体型筐体に、ハイレゾ対応のネットワークプレーヤー機能、インターネットラジオ受信機能、Bluetoothレシーバ、AM/FMチューナ、フルデジタルパワーアンプを内蔵したシステム。
フルデジタルパワーアンプは4ch搭載しており、最大60W×4ch(6Ω)出力が可能。従来モデルは6Ωまでだったが、新モデルでは4Ωのスピーカーもドライブ可能になった。スピーカーターミナルはA系統、B系統を備え、従来モデルからの機能強化として個別の音量調節が可能になった。M-CR611 1台で、2つの部屋のステレオスピーカーを鳴らす事ができる。
さらに、バイアンプ駆動対応のスピーカーと組み合わせる事で、ツイータとウーファを、それぞれ個別のアンプでドライブする事も可能。より高品質な再生ができるとしている。
パワーアンプはフルデジタルで、デジタルプロセッサやローパスフィルタ部を従来モデルから刷新。左右チャンネルの音質差を排除するために、グラウンドラインも含むオーディオ回路を左右対称にレイアウト。電源ラインも左右チャンネルで独立させることでセパレーションを向上させた。基板上のグラウンドラインも最適化し、インピーダンスを下げ、パワーアンプのドライブ能力を最大限に引き出している。
ローパスフィルタ回路には、専用にチューニングされた無酸素銅(OFC)線とマンガン亜鉛コアによるインダクターと、高音質フィルムコンデンサを採用。温度特性に優れ、常に安定したパフォーマンスを発できるという。
上位モデルで培ったノイズコントロール技術も投入し、高調波歪+ノイズ(THD+N)を最大で-19dB改善。「ハイレゾが本来持つ、繊細な余韻や躍動感を再現できる」という。
DLNAのネットワークプレーヤー機能を備え、IEEE 802.11b/g/n 2.4GHzの無線LAN機能も内蔵。NASなどに保存したハイレゾファイルの再生ができる。
DSDは2.8MHz、PCMは192kHz/24bitまでサポート。DSDはPCM変換での再生となる。フォーマットはWAV/FLAC/AIFFが192kHz/24bitまで、Apple Losslessは96kHz/24bitまで。WMA/MP3/AACの再生にも対応する。
楽曲を保存したNASへのアクセス、楽曲の選択などには、スマートフォン/タブレット向けアプリ「Marantz Hi-Fi Remote」が利用可能。操作パネルが4つから選べ、キューによるプレイリスト管理も可能。
ネットワーク設定にはWAC、Wi-Fiシェアリングが利用でき、手軽に設定できるという。
AirPlayにも対応。Bluetooth受信もサポートし、天面にNFCマークを搭載。対応するスマートフォンと、ワンタッチでペアリングできる。AM/FMチューナも搭載し、FM補完放送にも対応する。
USB端子も前面と背面に備え、USBメモリやUSB HDDの中に保存した音楽ファイルの再生も可能。前面と背面のUSB端子を同時に利用できる。また、前面のディスプレイは3行表示で、情報量が多く、2行表示が多い小型コンポの中で、一覧性良く、本体での楽曲検索などができる。
デザイン面の変更点は、フロントのイルミネーションカラーがカスタマイズ可能になった。マランツのアンプではお馴染みのブルーだけでなく、グリーン、レッド、ホワイトが選択でき、消す事もできる。また、天面パネルは傷がつきにくいものに変更された。
入力端子は、アナログRCA×1、光デジタル×2。アナログRCA出力と、サブウーファ出力、ヘッドフォン出力も各1系統備えている。外形寸法は292×305×105mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。